おお や さん と ぼく 番外 編。 #14 番外編:ぼくのおとうさんとおかあさん。

オコジョさん

おお や さん と ぼく 番外 編

扉絵! きれい~きれい~ サイトでは見えませんでしたが、うっすらちくびが! こんなとこばっか見ててすみません! さて、扉絵の裏。 ふんふんGUSHから新増刊が誕生するようです。 まさか自分が袋とじに釣られる日が来ようとは… やるなGUSH編集部。 内容に移ります。 前回の感想ちょびっとしか書いてなかったのでおさらいすると、奥さんとうまくいっていない国博さんがたまたま入ったバーで真崎さんと再会し、かわそうとする真崎さんに食い下がって話をしようとしたところ、酔いつぶれてしまい、そんな国博さんを真崎さんは部屋に連れ帰るのですが、実はすさんでしまっていた真崎さんに国博さんは拘束されていかされてしまったのでした。 予想だにしない方向に変わっていた真崎さん、相変わらず外聞にしか頭が行ってない、そして今回は空気も読めてない国博さん 淋しかったのかな。 さあどうなる!?ということで今回。 すごかった!! 国博さんは相変わらず監禁されています。 真崎さんが食事を運んできたので事後かと思いきや、思い切り真っ最中でした。 そしてまさかのお道具登場!おおおおおおお!! しかも半日もの間入れられていたとのこと。 道具使うようなえろはあまりなじみがないのでびっくりしました。 半日ってすごいな…初めてだから慣らされたほうがまだいいのかと思いつつ、いやいやそんな話じゃないなと。 でも初めてで監禁拘束お道具ってすごいハードですね。 初めてっていうかそういう次元じゃなく、これまで世間が、というより自分がまっとうだと思ってることしかしてこなかったんでしょうに国博さん、いきなりこれですよ。 ちょっとかわいそうになってくるくらいです。 でもこの怯えてる国博さんすごく色っぽいなあ。 冷淡な様子の真崎さんとの対比にどきどきします。 ってかお道具、あんなの兄さんが見たら卒倒するんじゃ! というより瞬殺?…もちろん道具と森永くんを。 いや兄さんは見ても何なのかわかんないかな。 (兄さんに夢を見ている私。 いやでも本当に) 森永くんは使いたいとか思ったりするんでしょうか。 …話がどうにもずれますね。 国博さんを容赦なく責めながら、国博さんのだめなところもどんどん突きつける真崎さん。 国博さん、こういう性格のままずっと生きてきたんですね。 高校のときから変わってないんだろうなあ。 「本当に人を愛してしまうってどんなに残酷なことか…」という真崎さんの台詞。 これはこの先を読むと、自分が森永くんにしたことも踏まえてるんだろうなあと思いました。 真崎さんは森永くんのことを全然考えてなくてひどいって思ってたけど、そんなことはなくて大分つらい思いをしてきたんでしょうね。 これもこの先にも明らかになっていきます。 ここでの真崎さんの表情も憤ったような苦しそうなようなもの。 国博さんがきつそうなのもあいまって、痛々しいシーンでした。 でも、真崎さんは国博さんがいまだに好きなんだろうなと思います。 愛憎っていうか、どうしてか分からないけど好き、みたいな。 「奥さん」に自分を重ねてるような感じがしました。 こういう真崎さんはけっこう好きだなあ。 事後、国博さんが目覚めると、真崎さんは恋人と口論しているところでした。 前号でも全く幸せそうじゃないなと思ったけど、やっぱりろくなひとと付き合ってないんだなあ。 足枷のみの国博さんに「逃げるチャンスだ」と言って仕事に行く真崎さん。 でも国博さんは逃げませんでした。 真崎さんとちゃんと話したい、もっと真崎さんを知りたいと思ったから。 おおっ、ようやく国博さんが成長の兆しを! でも何か、国博さんって根はけっこう素直な感じがします。 2巻でもちょっと思いました。 固定観念とか、体裁とか、いろいろ枷は多そうではありますが…。 帰ってきた真崎さんに対して、そのことを伝える国博さん。 真崎さんはちょっとずつ、自分のこれまでについて話し始めます。 真崎さんは思っていたよりずっとシビアな状況に置かれていたようです。 これにはかなりびっくりしました。 「絶縁」に「やっとしてもらった」なんて言葉が付くのが悲しい。 それから、今回地元に戻ってきた理由。 それは森永くんに会うためでした。 でも真崎さんは森永くんは自分のことを恨んでると思っていたようです。 それは自分の気持ちを国博さんにバラしたという誤解があったから。 その誤解を解くために、国博さんが「オレに話したのは哲博じゃない あいつが今付きあってる相手だ」と打ち明けるんですが、「付きあってる相手」には思わずにやりとしてしまいました! 兄さんは怒って否定するかもしれないけど、どう考えても誰からもそう思われるような関係ですよねっ。 あの時よりももっとすごい関係になっちゃってますしね! 兄さん年貢の納め時です。 それはおいといて。 ここでもう森永くんどれだけ男前なの!と改めて感動しました。 ちょっと泣いてしまいましたよ。 森永くんって本当にすばらしいひとだねえ…!素敵すぎる。 国博さんからそのことを聞かされた真崎さんの口からも、森永くんへの想いが零れ落ちます。 この場面とても好き。 何より森永くんが身代わりじゃなかったことがわかってうれしかったです。 真崎さんにとって森永くんは大事だったし、森永くんと幸せになりたいとも思っていたんだと思います。 でも、心が言うことをきかなかった。 国博さんへの想いはどうしても消せなかったのでしょう。 人間の心って、理屈だけじゃ動かせないものですよね。 だからって人を傷つけてもいいというわけではないけれど、高校生ですしね。 難しいなあ… 真崎さんの悲痛な叫びが痛々しくて仕方ありません。 あとあと、この回想の森永くんすっごく可愛いですね! シリアスな場面なのに一瞬にやりとしてしまいました。 真崎さんの激しい感情の吐露に圧倒された様子の国博さんでしたが、きっと自分が何も分かっていなかったこと、わかろうとしていなかったことを心から反省したのでしょう、真崎さんに謝り、そして口付けます。 真崎さんに対していとしさみたいなものも生まれてきたのかなあ。 ここの真っ赤になった真崎さん、すごく可愛いです。 真崎さんを唯一可愛いと思った瞬間でした。 もしかして本当に焦がれてやまないひとにキスされたのは初めてなのでは…! このあと部屋から出て行った真崎さんは、激昂していたのが嘘のように落ち着いていました。 ひどいことをしたと謝ってから、忘れてくれと国博さんを部屋から追い出します。 閉じた扉は国博さんがどんなに叩いても開くことはありませんでした。 そしてその後。 結局国博さんは奥さんと別れることになりました。 やっぱりか~。 どうかなと思ったけど、幸せになれないならしょうがないですね。 周囲の反応も国博さんの心配をよそにあっさりしたものだった様子。 いまどきはそんなものなんでしょうか。 というか完璧っぽい国博さんに隙が見えたのがうれしかったのかな? もちろんお父さんお母さんは動揺していたみたいですが… 国博さんはあれきり別れたままの真崎さんの部屋に何度も足を運んでは、迷った挙句帰っていたみたいなのですが、ついに覚悟を決めたようです。 今まさにドアベルを鳴らす、というところで物語は終わります。 あ~~たまらん! 余韻のある、すごく好きなラストでした。 本編の大部分にシリアスで重たい空気が漂っていましたが、これから二人の新しい関係が始まるという予感があってすごく読後感がよかったです。 何より国博さんが自分から動き出したというのがいい。 前編でも割となりふり構わず真崎さんにすがっていたように思いますが、体裁も何も顧みず動くのは初めてなのではないでしょうか。 国博さんが、自分の理解の範疇外のことに向き合い、理解したいと思い、歩み寄って、それは相手が大事だからと自覚しているならそれはもう愛だと思うのです。 二人は失敗を重ねたけど、真崎さんも結果的に自分の思いすべてを吐き出したし、国博さんも真崎さんに向き合いました。 痛々しいシーンも多かったけど、これは二人に必要だったことなのでしょう。 この後の二人も見ていきたいなあ。 今回で、ずいぶんこの二人に対する印象が変わりました。 元々、弱い人を漫画で読むのは好きで、二人、というか真崎さんのことも見てみたいなと少し思っていたのですが、ただ暴君では森永くんが大好きで、どうしても肩入れしてしまうので、真崎さんは森永くんのこと全然考えてないし、国博さんは無神経だし、嫌うとまで行かないでも、二人ともひどいやばかばか!くらいは思っていました。 だけど今回のお話を読んだことで、森永くんに対してひどいことをしたっていうのは変わらないけど、今まで隠れてた部分が見えたっていうのもあって、見方がかなり変わりました。 真崎さんは確かに弱い人なんだと思うけど、意外に激しい部分も秘めていて、そういうところは私には魅力的に映りました。 苦しんできたのだということを知ったのも大きかったですね。 今回の国博さんの変化もうれしかったです。 ほんとすごかった~。 前後編でこんなに印象が変えられ、しかも無理やり感がなく納得させられた…! やっぱり高永さんは私にとってすごい人で、大好きだと実感しました。 二人の今後もこれからあるんでしょうか? あるとしたら、もう森永くんには必要ない言葉かもしれませんが、ゆくゆくは森永くんに謝ってほしいなと思います。 それに真崎さんが森永くんに接触したら、兄さんのやきもちが見れる気がする。 今度は自覚してほしいな。 何かむかむかするな…ってくらいでもいいけど、もう一歩進んで! ああ、兄さんの自覚的なやきもち! 考えただけでもう…! ということでどうしても暴君でしめです。 来月は年賀状目当てで買おうかな~。 きっと暴君もありますよね!楽しみ!.

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#9 降谷さんちのハムスター番外編(リクエスト)

おお や さん と ぼく 番外 編

・記憶持ち転生女主人公:「古谷 玲」(こたに ほまれ) ・降谷零が『ラッキースケベ体質』で、オリ主が巻き込まれるラブコメ話。 ・今回は「こどもの日」にちなんで、子供の嶺君の話。 ・普段会えないお父さんを、嶺君はどう思っているか? 上記を含みます。 なんでも許せる方どうぞ。 [newpage] 作文を書くことになった。 お母さんの事ならたくさん書ける。 普段おれと一緒にいるのはお母さんだし。 休みの日もお母さんと一緒にいる。 でもお父さんはあんまり家にいない。 だから、おれは昔から、お父さんが嫌い…… というよりも、どういう感情を持てばいいのか、分からないという方が正しい。 お父さんはどんな仕事をしているか、お母さんに聞いてもよく知らないと言われるし、お父さんとはあんまり話さないし、外では『安室透』なんて違う名前を名乗るし。 家の外ではお父さんは嘘だらけ。 家の中にいる時はあんまり笑わないけど、外ではほとんどずっとニコニコしている。 「僕」なんて言ってるけど、おれとお母さんの前では「俺」っていう。 お母さんやひーくん相手にはあんな丁寧に喋らない。 意外と口が悪いと思う。 ジンペーはおれを見て、「お前、親父によく似てんな」って言うんだ。 あんまり会った事なくて、お父さんの事をよく知らないのに、似るなんて変なの。 お母さんにはその違う名前を呼ぶように言ってるけど、おれに対しては「お父さん」って呼んでもいいよって言ってくる。 なんで? おれのお父さんは『安室透』なんて名前じゃないし、探偵やってないし、喫茶店の店員でもないから、呼びたくないと言った事がある。 でもそれを言うとお父さんはこの世の終わりみたいな顔して凹んだから、しょーがなく外でも「お父さん」と呼ぶ。 おれのお父さんは『降谷零』なのに。 お父さんは警察官だけど、警察官じゃない。 どうして警察官を隠さなきゃいけないのか。 正義のヒーローなんだから、もっと堂々としていたらいいのに。 大人の世界はよく分からない。 どうして家族なのに別々に過ごしているのか。 よくお母さんはお父さんを叩いてるけど、あれは別に嫌いだとか、仲が悪いわけじゃない。 お母さんのはただの照れ隠し。 どっちかがタンシンフニンしてるとかでもないのに、家は別々。 お父さんは基本的に米花町にいて、お母さんは杯戸町にいる。 お父さんの仕事の関係って言ってたけど、家族と離れて生活するって、それどんな仕事なんだよ。 小学校の入学式にはこっそりと来ていた。 肌の色を白くして、髪の色は黒くして、お父さんだとわからないように、極力目立たないようにしていた。 でも、保育園の入園式と卒園式には来てない。 運動会とかも来たことない。 他の子にはお母さんもお父さんも来てたのに、おれはお母さんだけ。 お母さんだけなことへの不満はなかったけど、寂しかった。 保育園に通ってた頃、おれにはお父さんなんていないんじゃないかと思った事もあるし、それが理由でケンカしたこともある。 あんまり会えないけど、一応お父さんがいるのは知っていた。 でも電話で話すあの人は実はお父さんじゃないなんて言われたら、どうしようと不安になって泣いて喚いて。 それを言ったら、お母さんがごめんねって謝るんだ。 お母さんは何も悪くないのに。 ……そうだ。 悪いのはお父さんだ。 お母さんを泣かせるお父さんが悪い。 そんな事を考えるようになり、小学校に入学する前には、おれは〝お父さん〟が大嫌いになっていた。 だから、お父さんの話はしなくなった。 おれにお父さんはいるけど、お父さんはいない。 いるけど、いないんだ。 それなら、それでいい。 お父さんなんて知らない。 お母さんを泣かせて、おれを放っておくお父さんなんて、いらない! お父さんの友達の4人が家に遊びに来た時、何かの話の流れでお父さんの話になって、おれはお父さんなんていらないと、思わずそう言ったら、ジンペーが怒った。 「確かに普段いないかもしれねぇが、アイツは仕事で大変なんだ。 警察官ってのはな、いつ死ぬか特にわからねぇぞ。 そんなこと言ってたら、いなくなってめちゃくちゃ後悔する。 ……親父の事をそんな風に言うな」 「でも……」 「そうだぞ、嶺。 俺も昔、親父のことカッコ悪いって思ってた時期があったんだが、今ではすごく後悔してる。 親父の一部分しか見てなくて、親父はカッコ悪いと決めつけてた。 実際はすごくカッコイイ、最高の親父だったのに……」 「ワタル君……」 「ま、降谷ちゃんは確かにカッコイイけどな。 見た目もそうだけど、中身も。 あ、でも嶺が生まれた時は、大泣きしてたぞ~」 「お父さんが?」 「ああ。 ゼロの奴、俺の息子だーって嬉し泣きしてた」 「…………お父さん、泣くんだ」 「そりゃあな」 お父さんが泣いてるところなんて見た事ない。 笑ってるところは一応見た事ある。 怒ってるところは…… 見た事ないかも。 悲しんでるところも見た事ない。 お母さんと一緒にいる時は嬉しそうな顔をしているような気もする。 ……おれ、本当にお父さんのこと知らないんだなぁ。 そう思ったから、とりあえずじょーほーしゅーしゅーをした。 作文を書くためと言って、ケンちゃんと、ジンペーと、ワタル君と、ひーくんに、お父さんってどういう人? と聞いた。 ケンちゃん「そうだなぁ。 真面目な奴だな」 ジンペー「ルールにうるさいパツキン野郎」 ワタル君「優男だけど、中身はかなり男くさいな」 ひーくん「スケベ魔人」 えーっと、総合すると…… おれのお父さんは、「真面目で、ルールにうるさくて、優男だけど、中身は男らしい、すけべまじん」。 …………すけべまじんってなんだろう。 聞いた事なかったし、辞書で調べても出てこないので、お母さんに聞いてみた。 「ねぇねぇ、お母さん」 「ん? 何?」 「すけべまじんって何?」 「ぶふっ…… え、なに、なんて?」 「すけべまじんって何?」 「……えぇー? 誰から聞いた?」 「ひーくん。 ……気になったから、お父さんの友達にお父さんってどんな人? ってインタビューしたの。 そしたらひーくんが「すけべまじん」って」 「…………ヒロくぅん……」 「確かにすけべまじんではあるけど、それはあんまり外で言っちゃダメ」とお母さんに言われた。 私、零の顔すごく好きなんだ。 高校生の頃は恥ずかしくて見てられない事もあったけど、10年以上経ってるからさすがに慣れたし。 性格も萩原君が言ってたように真面目っていうのが真っ先に来るかな? あ、でも話がわからないクソ真面目なタイプってわけじゃないよ。 いい感じに不真面目さも混ざるし。 あー、あの顔からは予想しづらいけど、ぎゅってされると、意外とちゃんと男の人なんだなぁと思うよ。 それから…… ……これはノロケだ。 お母さんにお父さんのこと聞いちゃダメだった。 そういえばひーくんが「コタニちゃんってツンデレなんだよ。 ゼロのこと大好きなくせに変な意地張ったりしてさ」なんて言ってた。 確かに、お母さんはお父さんがいるとツンツンしていた。 「近寄るな」とか「抱きしめるな」とかって言うくせに顔は嬉しそうにふにゃってなってたりしてた。 お父さんがいない時にお父さんのこと聞いたから、お母さんのお父さんへの想いがボロボロ出てくる。 お母さんはお父さんのこと大好きなんだねって言ったら、「えっ…… そんなこと全然……! あ、いや、全然って事はないか…… いや、でも、そんなに好きじゃ…… いや、好き、だけど、あの、大好きとかじゃないから!!」と言っていた。 なんなんだ。 後日、それをひーくんに言ってみた。 「ハハ、そりゃ災難だったなぁ」 「もう、笑い事じゃないよ! おれ、大変だったんだから! お母さんも、あんなにお父さんのこと褒めちぎってたのに、「大好きじゃない」なんてウソだよ!」 「まぁまぁ。 コタニちゃんはそういう性格だから。 それはアイツも分かってるよ。 だからからかって遊んでるんだ」 「そうなの? おれ、見た事ない」 「今度帰ってきたら、よーく見ておきな。 アイツ、コタニちゃんの事からかって遊んでるから」 そんな話をした数週間後。 お父さんが帰ってきた。 「……おかえり、お父さん」 「あ…… た、ただいま、嶺」 「………………」 「…………」 皆からお父さんの話は聞いた。 けど、「真面目で、ルールにうるさくて、優男だけど、中身は男らしい、すけべまじん」っていう情報は、なんの役にも立たない。 いざお父さんと対面すると、何を話したらいいのか分からない。 ジンペーやワタル君は自分達のお父さんと何かあったのか、お父さんは大切にしろと言ってくるけど。 そりゃあおれだってお父さんと話はしてみたい。 でもどうしたらいいのか分からない。 皆と話す時はいろんな話題が出せるのに、なんでお父さんが相手になったら、おれは何も話せなくなるんだろう。 「何してるの、2人とも。 ご飯食べよ?」 「あ、うん……! お母さん、おれご飯よそうね!」 「…………」 結局、その日は逃げた。 お父さんの事を見ている暇もない。 その日だけじゃない。 お父さんとは話さないまま、逃げ続けた。 おかえりは言う。 でも、それ以外はほとんど喋らない。 だから。 ちょっと、大人びたアイツに聞いてみた。 「なぁ、江戸川」 「ん?」 たまたま『美織』に来ていた江戸川コナン。 変わった名前のコイツは、ポアロが入っているビルの探偵事務所に預けられているので、普段はお父さんがいる『ポアロ』に行くのだが、たまに「和菓子が食べたい」ってこっちに来る。 端の方のカウンター席で、本を読んだり、宿題をやるのがお気に入りらしい。 江戸川は帝丹小学校、おれは杯戸小学校で学校は違うけど、なんだかんだ会う。 お父さんに会いに行こうとポアロに行ったらいることが多い。 おれは早生まれなので1コ下になるけど、同級生だし仲良くしている方だと思う。 そんな江戸川に、聞いてみた。 「江戸川って、お父さんとお母さん、海外にいるんだよな?」 「おー」 「……その、お父さんと、たまに話す?」 「ん? まぁ、そりゃあ……」 「……なに、話す? お父さんと、何を話したらいいのかな? おれ、お父さんと話した事ほとんどなくて、何を話せばいいのか、分からなくなっちゃってさ」 「…………」 江戸川は、両親が仕事で海外にいるらしく、毛利探偵事務所に預けられていた。 つまり、おれと同じように、離れて暮らしていて、滅多に話す事はないと思う。 そんな江戸川は何を話しているんだろう? 「うーん、会話の内容かぁ……」 「うん。 どんな話してる? 参考までに!」 「…………(っつっても、オレもそんな日常の事を父さんに話したりしないからなぁ…… 父さんと話す事といえば…… 事件の…… いやいやいや、それを嶺君に言うのは……)」 「江戸川?」 「あ、いや、ごめん。 さ、最近どんな会話したっけって思い出してて…… えーっと……」 江戸川のお父さんは小説家らしい。 よく難しそうな本を読んでいると思ったけど、お父さんの影響だったんだなぁ。 で、お父さんが書いた本の内容について話したり、別の作者のミステリーの内容について話したり…… とにかく、〝趣味〟について話しているという。 あと、江戸川も頻繁に話すわけではないけど、学校でこういう事があったと話すのはアリなんじゃないか、とアドバイスをくれた。 「ほら、安室さんとあんまり話さないんだろ? 学校であった面白い事とか、テストで何点を取ったとか、そういう普通の事でいいんだよ。 お母さんとだって、そういう話、するんじゃないか?」 「する……」 「じゃあ、お母さんに話した内容をそのまま言ってみてもいいと思うぞ。 学校でどんな事したかなんて、お母さんもお父さんも知らないんだから、そこは嶺君が2人に教えてあげなきゃな」 「……なるほど……!」 「オレみたいに読書が好きなら、安室さんにオススメの本を聞くっていうのもアリだと思う。 読み終わった後、安室さんとその本について話せるし」 「そっか……」 さすが江戸川。 頼りになりすぎる。 そうか。 お母さんに話すような内容を、そのままお父さんに言ってみればいいのか。 よし、そうと決まれば…… 「ありがとう! おれ、お父さんの所に行ってくる!」 「おー、行ってらっしゃい。 ……似た者親子だなぁ」 まさかお父さんが、「息子と話せないんだけど、どうしたらいいと思う?」なんて、江戸川に相談していたなんて知らないおれは、米花町5丁目のポアロに突撃した。 「こんにちは!」 「……えっ、嶺? ど、どうした?」 「お父さん……」 「……ん?」 「あのね、おれ、このまえ、テストで……」 「テストで……?」 「ひゃ、100点、取った……」 「…………」 手に持ったテストを広げて見せれば、ぽかーんとしたままお父さんは固まってしまった。 やっぱりそんな話、興味なかった? そもそも仕事の邪魔しちゃったよな…… 今度帰ってきた時とかでも良かったかも。 でもこれ、嬉しかったし…… もしかしたら、褒めてくれるかもって。 お母さんみたいに、喜んでくれるかもって、思ったんだ。 「……な、なんか言えよ!」 「あ、いや、ごめん…… 身構えてたから何事かと思って…… そうか…… 100点取ったんだな、嶺。 すごいじゃないか」 「……うん! ……おれ、国語得意なんだ」 「お父さんも国語、得意だったなぁ。 いや、得意というより好きだな」 「……おれも! おれも国語、好き!」 お父さんと、はじめて、笑いながら話せた。 お父さんは嬉しそうに、ニコニコしながら聞いてくれて、本当に話す内容なんて何でもよかったんだと知った。 それから、おれのお父さんの印象はガラリと変わった。 たまにしか帰ってこないし、相変わらず何やってんのかよく分かんなくて不思議だし、お母さん大好きすぎてなんかムカつくけど。 今なら胸を張って言える。 「古谷! 女子が言ってたけど、お前の父さんって、ガイジンなんだろー?」 「だからお前もガイジンみたいなんだろ! 変な色してるし!」 「…………おれもお父さんも、日本人だよ。 確かにお父さんの方のおばあちゃんは外国人だけど、どこの国の人かは知らない。 聞かなくてもいいし。 「嶺、謝りなさい」 「いやだ。 おれ、悪くないもん」 「嶺……!」 おれは悪くない。 アイツらが悪い。 だから、謝りたくなんてない。 お父さんのことバカにするヤツらなんかと友達になる気はないし、そもそもお父さんをバカにしていいのは、お父さんの友達と、お母さんと、おれだけなのに! 「失礼します」 「えっ……」 「あ、すみません、今はちょっと……」 「……古谷です。 古谷嶺の父です。 愚息が、何やらケンカをしたと妻から聞きまして……」 ……ウソだ。 吾妻先生は、裕也おじちゃんと同じで、お父さんの部下らしいし。 「お、お父様でしたか……!」 「はい。 いつも息子がお世話になっております。 それで…… 嶺、なんでケンカした?」 「……だって……」 「ん?」 「だって、アイツらが…… お父さんをガイジンって言ったから…… そりゃあ、おばあちゃんは外国の人かもしれないけど、おれもお父さんも日本人なのに…… アイツらが、お父さんのこと、知らないくせにバカにしたから……!」 「……うん。 それだけ?」 「お、お父さん、いないのに、う、ウソついてるって…… ちゃんと、おれのお父さんいるのに、正義の、ヒーローだから、姿見せられないんだって言ったのに…… おれのこと、ウソツキって…… だから、だから、おれ……」 「…………」 はじめて、お父さんの前で泣いた。 さっきまで、悲しいよりも悔しい方が強くて、泣いてられなかったけど、お父さんが優しく聞いてくるから。 「……それでも、嶺は殴ったんだろ?」 「うん……」 「それなら、そこは謝らなきゃダメ。 お母さんが謝れって言ってるのは、相手の子を殴ったからだよ。 ……ムカつくこと言われて、頭にきたのはわかるけど、だからって暴力はダメだ」 「…………」 お父さんは、人のこと言えないけどね、と苦笑いを浮かべる。 お父さんも小さい頃、ガイジンだって言われて、ケンカとかしてたのかなぁ。 確かに殴ったのはおれが悪い。 だから、ごめんなさいをした。 アイツらもおれにごめんと謝り、とりあえずその場はそれで終わった。 お父さんが、「よく言って聞かせます」とニッコリ笑えば、アイツらのお母さんは、顔を赤らめていた。 ……お母さんの、お父さんだぞ。 お父さんもお母さんも仕事を抜け出して来てくれていた。 迷惑かけたくないのに、迷惑かけてしまった。 お父さんの白い車まで移動して後ろに乗せられた。 「さて、嶺。 確かにお父さんは半分外国の血が混ざってる。 だからこんな見た目をしてるけど…… でも、血の色は赤いだろ? 日本人以外は青い血を流すとか、そんな事ないだろ?」 「うん……?」 お父さんが何を言いたいのか、よく分からず、頭を捻る。 「人間なんて見た目は違っても、切り裂いて一皮剥けばみーんな同じ血と肉の塊…… その証拠に、黒人も白人も黄色人種もみーんな、おんなじ赤い血が流れてるだろ?」 「う、うん……」 「……まぁつまり、見た目がちょっと違うだけで、中身はそんな大差ないっていう話だよ。 これ、受け売りだけどね……」 「切り裂くとか怖いこと言わないでよ……」 「アハハ、ごめんごめん。 嶺が俺の事で怒ってくれたのは嬉しかったけど、ケンカはダメだからな。 ムカついても、手を出したらその時点で嶺の負け。 わかった?」 「うん……」 「じゃあもう、ケンカしないな?」 「……ゼンショする……」 「なんでそんな難しい言葉知ってるんだ……?」 そうか…… 日本人とか、イギリス人とか、アメリカ人とかって言うけど、結局みんな人間なんだよな。 おれも、お母さんも、お父さんも、ひーくんも、ケンちゃんも、ジンペーも、ワタル君も、江戸川も。 みんな、みんな、人間。 そう考えると、細かく分けてあるのが何だか馬鹿らしくなってきた。 それ以降は、おれのお父さんを一度見たからか、アイツらはお父さんの事で何か言ってくる事はなくなった。 でも、おれはお父さんのこと悪く言ったことちゃんとは許してないから! アイツらがメイヨバンカイしたら、それから友達になるから! そして、作文を書く日。 適当な紙に書きたいことをとりあえず書いてみたから大丈夫。 これをちゃんと文章にすればいい。 今なら。 書ける気がする。 [newpage] ぼくのおとうさんとおかあさん。 こたに りょう ぼくは、おとうさんとおかあさんと、ぼくの3人かぞくです。 おかあさんはわふうきっさてんのオーナーです。 まい日、あさから夕がたまではたらいています。 ぼくも早くかえっておみせを手つだっています。 おかあさんがつくるわがしはどれもおいしいし、見ためもたのしいので、ぜひ『さぼう みおり』にきてください。 そして、おかあさんのおみせにくるときのちゅういてんがあります。 ぼくのおかあさんはむねが大きいのです。 おかあさんのむねを見にくるのだけはやめろ下さい。 おとうさんはいつもうれしそうにさわりますが、それはおとうさんだからゆるされていることです。 ぼくははずかしくてさわれません。 でも、おかあさんはそのむねのせいでくろうしています。 それはよくおみせのおきゃくさまからセクハラをされるからです。 おかあさんはえがおでうけながすけど、ないしんはきっといかりしんとうだとおもいます。 ぼくもセクハラにはおこってます。 だれがやったのか、名まえはわからないけど、かおはおぼえてるので、こんどきたら出きんにしてやります。 そして、そんなおかあさんのむねがだいすきなぼくのおとうさん。 ぼくは、おとうさんがきらいです。 それはなぜか。 おかあさんをよくなかせるからです。 おとうさんはたんていと、きっさてんのアルバイトをしています。 しょうじき、29さいなのに、たんていとアルバイトってどうなんだとおもいます。 よくおやつをたべにきっさてんにいくけど、「あむろさんはかおはいいし、気がきくし、しごともできる。 なのにていしょくについてないアルバイターはちょっとね」とよくいわれています。 ぼくもそうおもいます。 でも、おとうさんが一生けんめいはたらいていることはしっています。 たまにケガをしてかえってくることもあります。 たんていがそんなにタイヘンで、キケンなことをするものなのか、ぼくにはよくわからないけど、それでおかあさんをなかせるから、おかあさんをなかせるおとうさんはきらいです。 ぼくはおかあさんはもちろんすきです。 おとうさんはぼくが小さいころから、あんまりいえにいなかったので、どうおもえばいいか、たまにわからなくなります。 きっさてんではたらきはじめてから、ちょっとずつかいわはふえてるとおもうけど、ぼくはおとうさんのことは、あんまりわかりません。 えがおがうさんくさいとおかあさんがいうように、たしかにうそっぽいえがおをしているとおもいます。 でも、ぼくはおとうさんも、一おう、すきです。 おとうさんがいないと、ぼくが生まれなかったというのもありますが。 おとうさんはぼくのことをツンデレとかいうけど、そんなことはありません。 はんこうきでもありません。 ぼくは、おかあさんはすっごく大すきですが、おとうさんが大きらいで大すきです。 これが、ぼくのおとうさんと、おかあさんです。 おれを生んでくれてありがとうございます。 [newpage] 「……大丈夫?」 「ぐす…… 大丈夫じゃないぃぃ……」 「私は笑えばいいのか、泣けばいいのか、どうしようかと思いながら聞いてたよ」 「玲は怒っていいと思う。 なんでアイツ胸のこと書いてるんだ…… というかセクハラって……」 「あー、よく若いのが「おっぱい大きいね」とか言ってくるだけだよ。 反応するのがめんどくさいし、何も言わないだけ。 どうでもよさすぎて怒ってもないけど」 「……そうか。 まぁ、嶺が覚えているなら、嶺に任せよう。 出禁にしてやれ」 「えぇ……?」 「いや、しかし。 息子の作文でこんなに泣くとは思わなかった」 「ねー。 書く側としてはめんどくさい感情でいっぱいだったけど、こっち側の立場は感動モンだね」 「はぁ…… これ額縁に入れていい?」 「そこまでしなくても、普通にファイルに保管とかでいいでしょ。 絵じゃないんだし」 「コピーしてデスクに置いておきたい」 「アホか」 「持ち歩きたい」 「なに言ってんの。 無理だからね」 「縮小コピーして……」 「やらんでいい!!」 「ああ~~……」 「ほら、さっさと風呂入って寝る!」 「はーい……」 「てれんこぱれんこ歩かんの! シャキシャキ歩く!」 「…………てれんこぱれんこって何??」 「グズグズすんなって言ってんの! スカポンタン!!」 「スカポンタン…… ……ん?」 「どうしたの?」 「ここ、名前」 「普通に名前が書いてあるよ?」 「……「こたに」の所、下に「ふるや」ってうすーく書いてある……」 「……あら。 お母さんはこれまでもこれからも大好きだけど、お父さんは大嫌いで大好き。 『安室透』はお父さんじゃない!と啖呵を切ったらお父さんがめちゃくちゃ凹んだので仕方なく 強調 、外でもお父さんと呼ぶ。 外見は母似だが、中身はかなり父似。 口が悪いのはお父さんのせいでもあるけど、多分一番の理由は松田かもしれない。 萩原、松田、伊達の3人なら松田と一番仲が良い。 けどさすがに小1にまるまる言うのはやめた方が良かったかも。 嶺をお父さんと呼ばせたのは、自分に嫁や息子がいるのは組織は知ってる(会話の流れで察せられた)から。 人質に取るような事をした相手は徹底的に潰して回ってるので「バーボンの嫁と息子には手出し無用」が暗黙の了解となっている。 ジンも秘密主義者のバーボンの嫁と息子は気になるが、手を出そうとした奴らが大抵半殺しなので、さすがに何もしない。 本編もこういう感じでいくか 、まだまだ考え中(故に最終回が捗らないorz)。 息子が思ったよりもお父さん大好きで安心した。 でも作文に胸のこと書いて発表するのはやめて欲しかった。 嶺を自分の子供の如く可愛がる。 ちなみに3人は降谷と景光の仕事はなんとなーく察している。 父と息子から相談される。 嶺君はいいとしても、なんで安室さんはボクに相談すんの?と聞いたら、息子と同い年だからと言われた。 ああ、一応ね…と思いつつ、相談に乗る隠れた苦労人。 下の名前はまだ考えてない。 名前の由来は「アーガマ」。

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番外編 『大家さんと僕』手塚治虫文化賞短編賞受賞記念

おお や さん と ぼく 番外 編

扉絵! きれい~きれい~ サイトでは見えませんでしたが、うっすらちくびが! こんなとこばっか見ててすみません! さて、扉絵の裏。 ふんふんGUSHから新増刊が誕生するようです。 まさか自分が袋とじに釣られる日が来ようとは… やるなGUSH編集部。 内容に移ります。 前回の感想ちょびっとしか書いてなかったのでおさらいすると、奥さんとうまくいっていない国博さんがたまたま入ったバーで真崎さんと再会し、かわそうとする真崎さんに食い下がって話をしようとしたところ、酔いつぶれてしまい、そんな国博さんを真崎さんは部屋に連れ帰るのですが、実はすさんでしまっていた真崎さんに国博さんは拘束されていかされてしまったのでした。 予想だにしない方向に変わっていた真崎さん、相変わらず外聞にしか頭が行ってない、そして今回は空気も読めてない国博さん 淋しかったのかな。 さあどうなる!?ということで今回。 すごかった!! 国博さんは相変わらず監禁されています。 真崎さんが食事を運んできたので事後かと思いきや、思い切り真っ最中でした。 そしてまさかのお道具登場!おおおおおおお!! しかも半日もの間入れられていたとのこと。 道具使うようなえろはあまりなじみがないのでびっくりしました。 半日ってすごいな…初めてだから慣らされたほうがまだいいのかと思いつつ、いやいやそんな話じゃないなと。 でも初めてで監禁拘束お道具ってすごいハードですね。 初めてっていうかそういう次元じゃなく、これまで世間が、というより自分がまっとうだと思ってることしかしてこなかったんでしょうに国博さん、いきなりこれですよ。 ちょっとかわいそうになってくるくらいです。 でもこの怯えてる国博さんすごく色っぽいなあ。 冷淡な様子の真崎さんとの対比にどきどきします。 ってかお道具、あんなの兄さんが見たら卒倒するんじゃ! というより瞬殺?…もちろん道具と森永くんを。 いや兄さんは見ても何なのかわかんないかな。 (兄さんに夢を見ている私。 いやでも本当に) 森永くんは使いたいとか思ったりするんでしょうか。 …話がどうにもずれますね。 国博さんを容赦なく責めながら、国博さんのだめなところもどんどん突きつける真崎さん。 国博さん、こういう性格のままずっと生きてきたんですね。 高校のときから変わってないんだろうなあ。 「本当に人を愛してしまうってどんなに残酷なことか…」という真崎さんの台詞。 これはこの先を読むと、自分が森永くんにしたことも踏まえてるんだろうなあと思いました。 真崎さんは森永くんのことを全然考えてなくてひどいって思ってたけど、そんなことはなくて大分つらい思いをしてきたんでしょうね。 これもこの先にも明らかになっていきます。 ここでの真崎さんの表情も憤ったような苦しそうなようなもの。 国博さんがきつそうなのもあいまって、痛々しいシーンでした。 でも、真崎さんは国博さんがいまだに好きなんだろうなと思います。 愛憎っていうか、どうしてか分からないけど好き、みたいな。 「奥さん」に自分を重ねてるような感じがしました。 こういう真崎さんはけっこう好きだなあ。 事後、国博さんが目覚めると、真崎さんは恋人と口論しているところでした。 前号でも全く幸せそうじゃないなと思ったけど、やっぱりろくなひとと付き合ってないんだなあ。 足枷のみの国博さんに「逃げるチャンスだ」と言って仕事に行く真崎さん。 でも国博さんは逃げませんでした。 真崎さんとちゃんと話したい、もっと真崎さんを知りたいと思ったから。 おおっ、ようやく国博さんが成長の兆しを! でも何か、国博さんって根はけっこう素直な感じがします。 2巻でもちょっと思いました。 固定観念とか、体裁とか、いろいろ枷は多そうではありますが…。 帰ってきた真崎さんに対して、そのことを伝える国博さん。 真崎さんはちょっとずつ、自分のこれまでについて話し始めます。 真崎さんは思っていたよりずっとシビアな状況に置かれていたようです。 これにはかなりびっくりしました。 「絶縁」に「やっとしてもらった」なんて言葉が付くのが悲しい。 それから、今回地元に戻ってきた理由。 それは森永くんに会うためでした。 でも真崎さんは森永くんは自分のことを恨んでると思っていたようです。 それは自分の気持ちを国博さんにバラしたという誤解があったから。 その誤解を解くために、国博さんが「オレに話したのは哲博じゃない あいつが今付きあってる相手だ」と打ち明けるんですが、「付きあってる相手」には思わずにやりとしてしまいました! 兄さんは怒って否定するかもしれないけど、どう考えても誰からもそう思われるような関係ですよねっ。 あの時よりももっとすごい関係になっちゃってますしね! 兄さん年貢の納め時です。 それはおいといて。 ここでもう森永くんどれだけ男前なの!と改めて感動しました。 ちょっと泣いてしまいましたよ。 森永くんって本当にすばらしいひとだねえ…!素敵すぎる。 国博さんからそのことを聞かされた真崎さんの口からも、森永くんへの想いが零れ落ちます。 この場面とても好き。 何より森永くんが身代わりじゃなかったことがわかってうれしかったです。 真崎さんにとって森永くんは大事だったし、森永くんと幸せになりたいとも思っていたんだと思います。 でも、心が言うことをきかなかった。 国博さんへの想いはどうしても消せなかったのでしょう。 人間の心って、理屈だけじゃ動かせないものですよね。 だからって人を傷つけてもいいというわけではないけれど、高校生ですしね。 難しいなあ… 真崎さんの悲痛な叫びが痛々しくて仕方ありません。 あとあと、この回想の森永くんすっごく可愛いですね! シリアスな場面なのに一瞬にやりとしてしまいました。 真崎さんの激しい感情の吐露に圧倒された様子の国博さんでしたが、きっと自分が何も分かっていなかったこと、わかろうとしていなかったことを心から反省したのでしょう、真崎さんに謝り、そして口付けます。 真崎さんに対していとしさみたいなものも生まれてきたのかなあ。 ここの真っ赤になった真崎さん、すごく可愛いです。 真崎さんを唯一可愛いと思った瞬間でした。 もしかして本当に焦がれてやまないひとにキスされたのは初めてなのでは…! このあと部屋から出て行った真崎さんは、激昂していたのが嘘のように落ち着いていました。 ひどいことをしたと謝ってから、忘れてくれと国博さんを部屋から追い出します。 閉じた扉は国博さんがどんなに叩いても開くことはありませんでした。 そしてその後。 結局国博さんは奥さんと別れることになりました。 やっぱりか~。 どうかなと思ったけど、幸せになれないならしょうがないですね。 周囲の反応も国博さんの心配をよそにあっさりしたものだった様子。 いまどきはそんなものなんでしょうか。 というか完璧っぽい国博さんに隙が見えたのがうれしかったのかな? もちろんお父さんお母さんは動揺していたみたいですが… 国博さんはあれきり別れたままの真崎さんの部屋に何度も足を運んでは、迷った挙句帰っていたみたいなのですが、ついに覚悟を決めたようです。 今まさにドアベルを鳴らす、というところで物語は終わります。 あ~~たまらん! 余韻のある、すごく好きなラストでした。 本編の大部分にシリアスで重たい空気が漂っていましたが、これから二人の新しい関係が始まるという予感があってすごく読後感がよかったです。 何より国博さんが自分から動き出したというのがいい。 前編でも割となりふり構わず真崎さんにすがっていたように思いますが、体裁も何も顧みず動くのは初めてなのではないでしょうか。 国博さんが、自分の理解の範疇外のことに向き合い、理解したいと思い、歩み寄って、それは相手が大事だからと自覚しているならそれはもう愛だと思うのです。 二人は失敗を重ねたけど、真崎さんも結果的に自分の思いすべてを吐き出したし、国博さんも真崎さんに向き合いました。 痛々しいシーンも多かったけど、これは二人に必要だったことなのでしょう。 この後の二人も見ていきたいなあ。 今回で、ずいぶんこの二人に対する印象が変わりました。 元々、弱い人を漫画で読むのは好きで、二人、というか真崎さんのことも見てみたいなと少し思っていたのですが、ただ暴君では森永くんが大好きで、どうしても肩入れしてしまうので、真崎さんは森永くんのこと全然考えてないし、国博さんは無神経だし、嫌うとまで行かないでも、二人ともひどいやばかばか!くらいは思っていました。 だけど今回のお話を読んだことで、森永くんに対してひどいことをしたっていうのは変わらないけど、今まで隠れてた部分が見えたっていうのもあって、見方がかなり変わりました。 真崎さんは確かに弱い人なんだと思うけど、意外に激しい部分も秘めていて、そういうところは私には魅力的に映りました。 苦しんできたのだということを知ったのも大きかったですね。 今回の国博さんの変化もうれしかったです。 ほんとすごかった~。 前後編でこんなに印象が変えられ、しかも無理やり感がなく納得させられた…! やっぱり高永さんは私にとってすごい人で、大好きだと実感しました。 二人の今後もこれからあるんでしょうか? あるとしたら、もう森永くんには必要ない言葉かもしれませんが、ゆくゆくは森永くんに謝ってほしいなと思います。 それに真崎さんが森永くんに接触したら、兄さんのやきもちが見れる気がする。 今度は自覚してほしいな。 何かむかむかするな…ってくらいでもいいけど、もう一歩進んで! ああ、兄さんの自覚的なやきもち! 考えただけでもう…! ということでどうしても暴君でしめです。 来月は年賀状目当てで買おうかな~。 きっと暴君もありますよね!楽しみ!.

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