龍の宮物語。 星組『龍の宮物語』感想がすごい!?客席降りとあらすじを知りたい!

【公演評】星組『龍の宮物語』

龍の宮物語

『龍の宮(たつのみや)物語』を観ました。 『龍の宮物語』は夜叉が池伝説を軸に~浦島太郎をモチーフとして創られた指田珠子先生作・演出の宝塚デビュー作品です。 プロローグ、番傘をさして現れた伊予部清彦(瀬央ゆりあ)白地に絣の着物を着て~袴をはいて~首には長いストールを巻いたその清々しい書生姿は瀬央さんにぴったりでしたね~! 初めて玉姫の姿を見て惹かれる清彦、だがさえぎられて~瀬央さん観る度に歌が上手くなっていますね! 公式も見ずに、唯瀬央さんが出演する事だけで観始めた舞台映像は、最初謎だらけでしたが、最後まで観ると人間の恨みつらみの心はいつまでも消えないモノなのかな~と思えたりしましたが、最後やはり愛は美しいと思える世界で良かったです! 実業家島村家の書生・伊予部清彦は、仲間達との百物語で、夜叉ケ池の怪談話を知る。 伝説は昔、雨が降らず村の長者の娘を生け贄として風神様(天寿光希)に捧げたと言う伝説を知り、度胸試しに一人池へ向かった清彦は山賊に襲われている娘に遭遇する。 そしてお礼に~と連れて行かれた夜叉が池の底の龍の宮で…お酒や料理で持て成され~大勢の男女が唄い踊り、清彦は客人としておもてなしを受けて居た。 黒山椒道(大輝真琴)がその場を取り締まって居た。 清彦が池に落ち助かった時は、笑顔で優しくしていたが、龍神は情でも移ったか?と焼きもち風な言葉、 そして玉姫は、もう少し待ってやろうかと揺らいだ私が愚かだったよ!とか~お前を返すわけがないだろう!あいつと同じ血を引くお前を!とここへ来てやっと本性を現した玉姫。 あの男に裏切られて人ではなくなった!この怒りは血が途絶えるまで消えはしないのだ!恨むのなら己の祖先を恨め!この者を殺すのは一度待ちましょう!その代わり二つの呪いを持たせます。 と言って玉九重を持たせ、後はお帰りに成れば分かる事と言う。 地上へ戻った清彦は山彦に合い、夜叉が池事件は、千年以上昔の事とか、昔愛し合った男女が居て、村は大干ばつ・飢餓で娘を生け贄で池に 沈められ、必ず迎えに行くと言った男はその約束を破り娘を裏切ったとか~娘を裏切った青年は何と清彦の祖先だったと聞かされる。 後でわかった事だが、池には2度と近づくなと言った山彦は震災で亡くなっていたとか~えっ?~じゃ~あれは幽霊? 池に近づくなと言われたのに再び池の傍に現れ、玉姫に遭った清彦は、玉姫は最初は清彦に惹かれる気持ちを殺して居たが、何か一つ願いがあるならば~と聞くと、自分を殺してほしいと清彦に頼むが気が弱い清彦には殺せなかった。 素行している内に龍神が出てきてもみ合って~玉姫は、清彦を庇い、龍神から守ろうと龍神の前に立ちはだかり斬られる玉姫。 そのお顔が今までに観た事も無いほど幸せな顔をしていたと言って悔しがる龍神は大声でわめいていた。 玉姫にはもう恨みつらみの心も無く清彦の腕の中で息絶える時が、最高に幸せな最後だったのかもしれない。 フィナーレは、お芝居の雰囲気を一変し、天華えまさんを中心に激しいダンス・女役さんが加わったり~続いて瀬央さん中心のダンスに成り、瀬央さんと有沙さんのデュェットと続き、暗かったお芝居を明るく華やかなダンスで締めくくり幕となりました。 瀬央さんは、ご挨拶で台本を手にしたその時から指田先生の世界にのめりこみ、心臓を掴まれて、それぞれがどう生きるか役と向き合い~壁にぶつかり~挑戦し、時が経つのを忘れ~お稽古に没頭した日々が愛おしいと、全ての方に感謝されていました。

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見し人の影澄み果てぬ「龍の宮物語」

龍の宮物語

6月21日21時、タカラヅカ・スカイ・ステージの星組バウホール公演『龍の宮物語』(瀬央ゆりあ主演 のファーストランを見ました。 この作品、6月にときめきチャージ企画でアンコールアワー枠で放送されましたが、実は録画に失敗して見られなかったんです。 昨年の上演時から評判良かった作品なのですごく楽しみにしていたのに残念でならず、今月また放送してくれるというので、余計に期待が高まっていました。 先月の放送時は字幕が付いていなかったそうですが、今回は字幕付きだったので内容が頭に入って来やすくて良かったです。 台詞を聞きながらこんな字を書くんだ〜とか、この人がこの台詞言ってるのね(字幕は誰が話しているかも表示されます)とかいうこともよく分かったし、歌詞の内容もよく分かりました。 最近の作品の放送は字幕付きなのがすごくありがたいです。 「龍の宮物語」作品概要 作・演出:指田珠子 お話は『夜叉ケ池伝説』と『浦島太郎』を元に作られたオリジナル作品で、演出家指田珠子先生の宝塚バウホールデビュー作です。 見終わった途端一緒に見ていた家人と「面白かったね〜」と顔を見合わせました。 お話の面白さもさることながら、お芝居の構成、シンプルながらに効果的なセット、登場人物のキャラ設定などどれも感心させられました。 指田珠子先生は宝塚の若手演出家のお一人ですが、第2の上田久美子と呼ばれているとか。 この『龍の宮物語』が『月雲の皇子』や『星逢一夜』など話題になったウエクミ作品を思い起こさせるからでしょうか。 このコロナ禍を脱して大劇場以外の公演も再開されるようになったら、『龍の宮物語』も上田先生のバウホールデビュー作の『月雲の皇子』のように、いつか再演されて東上も出来るといいな〜と思います。 音楽:青木朝子 曲は青木朝子先生 『EXCITER』や『Apasionado!! 』など前から青木先生の作る楽曲は好きでした。 この作品の曲も歌詞とメロディーラインの情感がぴったり合ってるし、メロディーも美しいです。 全部歌うには難しそうではあるけど… NOW ON STAGEでは出演者たちが、せおっち 瀬央ゆりあ 演じる清彦のナンバーはメロディーラインが清彦の心情にピッタリ合っていると話していました。 誠実で真っ直ぐで、誠実すぎる故に愚かで不器用なのが清彦。 それをナンバーで表していると。 また、龍神様役の天寿光希は、芝居から歌に入って行くのがナチュラルで、感情がその音になっているのが青木先生の曲のすごいところだと言ってました。 NOW ON STAGEでせおっちが語っていましたが、プロローグは清彦が今もよく見る夢を表現しているそうで、子供の頃に夜叉ケ池で玉姫に会い、桜蓼(さくらたで)の花をいつか見せるという約束をしたことをかすかに覚えていることが表現されています。 清彦と玉姫 奏碧タケルくん演じる子供の頃の清彦が舞台からはけた後、いよいよせおっち登場!! そして清彦のソロナンバーに入りますが、せおっち、だいぶ歌が上手くなりましたね〜 舞台上には上段に龍の宮の人たち、下段に清彦をはじめ地上の人たちが並び、主だった登場人物がほぼ勢揃い。 そして、 清彦のソロと同じナンバーを今度はくらっち 有沙瞳 演じる玉姫とデュエットします。 玉姫がとっても美しいです。 書生らしい爽やかな出で立ちの清彦と違って玉姫は和装とも洋装とも言えない変わった衣装で、でもそれが玉姫の人外感をよく表していると思います。 島村家の別荘の場面 プロローグの後は 清彦と他の4人の書生たちが下宿先の島村家の別荘の離れで百物語をしているシーン。 清彦は生真面目で仲間たちからいじられる存在のようです。 そこで一人が語った夜叉ケ池伝説から、清彦が肝試しに夜叉ケ池へ行って来いと言われることになります。 それというのも、清彦が子供の頃に夜叉ケ池の近くの祖母の家に住んでいたことがあると言ったのと、書生たちの部屋を覗きに来た島村家の令嬢の百合子に自分は怪談話など信じないと言ったから。 他の3人は清彦に行け行けとけしかけますが、その中で ぴーちゃん 天華えま 演じる山彦だけは執拗に行かせまいとします。 山彦 山彦はお調子者ですが、清彦の事をやたらと心配します。 この時点で山彦は何かを知ってるんだなと思われますが、実は清彦と山彦は意外な関係性があるんです。 それと、清彦が龍の宮から帰ってきた地上の世界で取る行動と設定に「えっ!?」と驚かされました。 NOW ON STAGEでぴーちゃんが話していたけど、ある意味一番清彦の事を思っていたのは山彦だと。 確かにそうでした。 山彦のぴーちゃんが良い味出してます。 ぴーちゃんはこの当時まだ研8ですが、もうすっかり貫禄がありますね〜 百合子 もう一人重要な役が水乃ゆりちゃん演じる島村家の令嬢、百合子。 白川鏡介という許婚がいながら清彦に想いを寄せていて、清彦も憎からず思っているのに何もモーションをかけてくれないので、自分の方からモーションをかけるという大胆なところがある女性。 百物語をやってる時に離れの書生たちの部屋へやって来て、その後母屋の自分の部屋へ帰るのに清彦に送ってくれと頼むんです。 その時に 清彦は夜叉ケ池のほとりに咲く桜蓼(さくらたで)を摘んでくるという約束をし、そのせいで清彦は翌日、夜叉ケ池へ行っちゃうんです。 清彦が姿を消した後は体調を壊してしまうけれど、その後予定通り白川さんと結婚する現実的なところもあります。 心の中ではずっと清彦の事を想っていたようですが。 彼女はバイオリンが得意でいつも好きな曲をひいていて、その曲がまた後に繋がる伏線となってくるんです。 水乃ゆりちゃんは二幕で百合子の娘の雪子も演じていますが、そこでバイオリンの曲が効いてきます。 その他登場人物 百合子のお父さんの島村氏は 美稀千種さん。 島村氏としての出番はあまり多くはないですが、娘の事にも書生たちの事にも理解があり、なかなかの好人物のようです。 ちぐさん 美稀千種 は二幕で百合子の夫の白川さんに付き纏う顔役の銀山という別の役で出てきます。 百合子さんのお父さんだったちぐささんが、二幕では娘の夫を脅す役で笑っちゃいましたが、二幕の役のほうがちぐさんの本領発揮という感じでした(笑) そして、 朱紫令真くん演じる白川鏡介。 お金持ちの跡取り息子らしくちょっと高圧的なところがあり嫉妬深くもあるという役どころ。 上演当時研6かな?少し演技に硬さがありましたが、30年後の落ちぶれた演技は良かったです。 龍の宮の場面 山彦の心配をよそに、清彦は百合子との約束を果たすために翌日、夜叉ケ池へ行ってしまいます。 そこで山賊に襲われている玉姫を助け、お礼にと池の底の龍の宮に連れて行かれるんです。 そこで、玉姫を助けてくれた清彦のために浦島太郎よろしく宴が催されます。 宴のシーンは楽しげでメンバーがそれぞれ個性的で、コメディタッチでもあるんですが、どこか不思議で不穏な感じも漂っていて… 宴がお開きになった後、玉姫のために作られた庭( 作り物の月という設定の月のセットが幻想的で素晴らしい で何故か常に清彦に冷たい態度を取る玉姫に、清彦は戸惑いながらも段々と惹かれていくんです。 そこで歌われる清彦と玉姫のデュエット曲がまた素晴らしい。 歌詞の中で『近づけば離れ、離れれば近づく』という言葉が何度か繰り返されますが、2人の関係性を絶妙に表している歌詞です。 ある理由から清彦を憎み、殺すために龍の宮へ連れてきた玉姫も、あまりにも真っ直ぐな性格の清彦に少しずつ惹かれていきます。 「悪党ならば…よかったのにな」という台詞が切ない。 玉姫役のくらっちの演技が本当に素晴らしいです。 そして歌唱も。 せおっちとくらっちは以前轟さん主演の『ドクトル・ジバコ』でも恋人役でしたね〜 そして、舞台上で交互に龍の宮と島村家の別荘を見せることで、清彦が龍の宮に居る数日の間に地上ではどんどん年月が経っている様子を表す演出に感心させられました。 龍神と火遠理 てんてん( 天寿光希)演じる玉姫の夫・龍神と 天飛華音くん演じる火遠理は兄弟です。 最近一癖も二癖もある役をやることが多くなったてんてん。 この役は単に黒い役ではないけれど、玉姫を愛するがあまりどんどん間違った方へ進んで行ってしまう、清彦とは違った意味で不器用な人。 そしてその玉姫からは本当には愛してもらっていない可愛そうな人です。 龍神様のナンバーも難しそうでした。 フレンチロックっててんてんは言ってました。 その龍神様をひたすら想っている弟の火遠理も素敵なキャラです。 天飛くんって元気な少年役が多い印象でしたが、この火遠理はほとんど動きのない静かな、でも心の内は熱い印象の役だな〜と思いました。 火遠理の言っていることは全くもって正しいのに、龍神様は全然耳を貸さないんです。 NOW ON STAGEで天飛くんが 「この作品の中で一番龍神様を想っているのは私でございます」って言ったらてんてんが「初めて知った」って驚いてて、それに今度は天飛くんが「えっ!?届いていない…」と嘆いていました。 届いていなくて正解なんだよってせおっちから言われて「ああ、そうですね」と渋々納得してたのが可愛いかった(笑) その他登場人物 あとの龍の宮の人たち、ベテラン勢では黒山椒道の 大輝真琴くん、岩鏡役の 紫月音寧が出番は少ないけど存在感があります。 特に岩鏡は龍神様も怒らせては大変だと思っているようです(笑) NOW ON STAGEにて その他のメンバーでも個性豊かなキャラが揃っていますが、特に笹丸と伊吹が重要な役どころを担っています。 笹丸は澄華あまねちゃん、伊吹は紅咲梨乃ちゃん、まだ研4の娘役の2人が頑張っていました。 二幕 一幕の終わりに命を奪われる代わりに二つの呪いを持たせれて地上へ返された清彦。 浦島太郎のように数日龍の宮に居ただけのつもりが地上では30年が経っていて、百合子も震災で亡くなっていた。 その後白川と再会し、そこから龍の宮に再び行くことになる清彦です。 一幕での色々なことが伏線になっていたんだって気が付かされる事が多いです。 特に最後まで見てからもう一度最初から見ると余計にそれが分かります。 二幕については感想を述べるとネタバレになってしまうので、ここまでにしておきます。 ただ、最初にも言いましたが、お芝居が終わった途端面白かった〜という感想が真っ先に出てきました。 もちろんお話は切なくて涙涙の結末なんですがね。 フィナーレ この作品にはフィナーレが付いていて、最後に華やかな宝塚作品の世界に浸ることができます。 龍神様のてんてんも火遠理の天飛くんもカッコいい衣装で男役ダンスを踊っていますが、お化粧が元のままなのでちょっとというかかなり違和感が…(笑) せおっちとくらっちのデュエットダンスもあり、お話と違って幸せそうな2人のダンスも堪能できます。 「龍の宮物語」スカイステージ放映関連情報 今後のスカイステージの放映予定 21日がファーストランで、その後25日 19:30 、28日 14:00 、30日 24:00 、7月は18日 23:00 、23日 09:45 とリピート放送があります。 まだ見てない方は是非ご覧になることをお薦めします! NOW ON STAGE 最後に公演の放送に併せてNOW ON STAGEも今回再度放送されました。 参加者 瀬央ゆりあ、有沙瞳、天寿光希、天華えま、天翔華音、水乃ゆり 司会 華陽子 こちらを見てから作品を見ると、より理解が深まります。 私はまず作品を見て、その後NOW ON STAGEを見て、また作品を見ました。 放送スケジュールは 6月21日 20:15 、28日 13:15 、30日 23:15 です。 最後に 上演当時から評判が良く、スカイステージでの放送を心待ちにしていた『龍の宮物語』 下級生の頃から何かと気にかけてきたせおっちが主演ということもあって、見るのが楽しみでなりませんでしたが、この作品を見ることができて本当に良かったです。 元ネタがあるとは言えオリジナルの脚本で、構成も素晴らしく、見どころ満載な作品。 そして何より、下級生が多い公演ですが、全員が作品を愛しているのが伝わってくる公演でした。 千秋楽の収録だったので、ちょこちょこそれにまつわるアドリブもあったりと、そういう楽しみもありましたし、せおっちの挨拶が可愛くてほっこりさせられました。 出来るなら再演があることを望みます。 そして、いつの日かせおっちがトップになった暁には、円盤化もされるといいですね〜 読んで頂き、ありがとうございました。 ブログランキングに登録しました。 ポチして頂けるとうれしいです。 ポチの先はブログランキングなので、他の宝塚歌劇のブログをご覧になれます。 最近の投稿• 2020年7月16日• 2020年7月15日• 2020年7月15日• 2020年7月14日• 2020年7月12日• 2020年7月11日• 2020年7月10日• 2020年7月8日• 2020年7月7日• 2020年7月6日 カテゴリー• Tags• 検索: アーカイブ アーカイブ.

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星組『龍の宮物語』感想がすごい!?客席降りとあらすじを知りたい!

龍の宮物語

星組公演、音楽奇譚『龍の宮(たつのみや)物語』が11月28日、宝塚バウホールで初日を迎えました。 新しい時代を迎える星組を力強く支える瀬央ゆりあさんが、2度目のバウホール主演に挑みます。 この作品は、泉鏡花の『夜叉ケ池伝説』と『浦島太郎』から端を発した異郷訪問譚。 明治の頃、1人の青年がある日、山賊に襲われている娘を助けたことで、幽玄の世界に迷い込む摩訶不思議なおとぎ話です。 やさしくて誠実な瀬央さんの魅力が、これがバウホールデビュー作となった指田珠子先生の繊細な感性と見事に溶け合い、哀しくて切ない物語なのに、どこか甘い余韻を残す……。 次世代を担う若きスターと新進女性演出家の活躍に、宝塚の未来がまた楽しみになる作品でした。 島村家の書生・伊予部清彦(瀬央)は、仲間とともに百物語に興じていた。 その中の一話『夜叉ケ池伝説』では、遠い昔、雨乞いの生贄で池に沈められた娘のすすり泣きが、今も聞こえると言う。 だがこの話を信じようとしない清彦に仲間たちは、度胸試しに一晩、池で過ごすよう提案する。 意を決した清彦は島村家の令嬢・百合子(水乃ゆり)に、池に咲く桜蓼(さくらたで)の花を一輪持って帰ると約束し、夜叉ケ池に向かうのだった。 涼やかなマスクの瀬央さんは、明治時代の書生スタイルが実によく似合います。 スタンドカラーのシャツに白っぽいかすりの着物に袴、ちょっと長めの黒髪という、レトロでインテリな雰囲気にくすぐられる女性は少なくないはず。 おまけに清彦はバンカラではなく、純情男子。 おだやかでやさしくてとことん平和主義という、ふだんの瀬央さんのイメージを最高に活かした役柄と言えるでしょう。 百合子は明るく積極的で、当時における現代っ子というイメージを、水乃さんは元気いっぱいに演じています。 清彦も百合子は、互いにほのかな恋心を抱いていても、今一歩踏み込めないのがもどかしい。 屈託のない百合子のお嬢様らしさに時に心を傷つけられても、ただ純粋に花を持って帰ってあげたいと思い続けるピュアな清彦に、胸くすぐられずにはいられません。

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