麻疹 症状。 麻疹(ましん)とは

大人も子供も危険…麻疹の症状と対策!予防接種や抗体検査の重要性

麻疹 症状

麻しんは空気感染する感染症です。 マスクを装着しても感染を防ぐことは困難です。 麻しんの感染発症を防ぐ唯一の予防手段は、予めワクチンを接種して麻しんに対する免疫を獲得しておくことです。 概要 麻しんは「はしか」とも呼ばれ、パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症です。 麻しんウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染発症した人から人へと感染していきます。 症状 麻しんウイルスの感染後、10〜12日間の潜伏期の後に発熱や咳などの症状で発症します。 乳幼児は、下痢、腹痛等の消化器症状を伴うことも少なくありません。 この病初期の段階を『カタル期 または前駆期 』と呼んでいます。 やや隆起した1mm程度の小さな白色の小さな斑点のことを「コプリック班」と呼びますが、病初期の段階に麻しんに特徴的な頬粘膜 口のなかの頬の裏側 に出現します。 コプリック斑を見つけることによって、全身に発疹が出現する前に臨床的に麻しんと診断することが可能です。 発疹は耳介後部、頚部、前額部から出始め、翌日には顔面、体幹部、上腕におよび、2日後には四肢末端にまで至ります。 発疹ははじめ鮮紅色扁平ですが、まもなく皮膚面より隆起し、融合して不整形斑状 斑丘疹 となります。 指圧によって退色し、一部には健常皮膚が残っています。 次いで暗赤色となり、出現順序に従って退色していきます。 この時期には高熱が続き、上気道炎や結膜炎の症状がより一層強くなります。 この病態を示す時期を『発疹期』と呼びます。 発疹出現から3〜4日間続いた高熱は軽減して解熱傾向となり、上気道炎や結膜炎症状も軽減し、発疹は黒ずんだ色素沈着へと移行し、合併症等で重篤化していなければ発症後7〜10日後に回復していきます。 この期間を『回復期』と呼びます。 しかし、麻しんを発症した場合はリンパ球機能などの免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹ると重症になりやすく、また体力等が戻って来るには結局1か月位を要することが珍しくありません。 また、麻しんは発熱が1週間継続し、他の症状も強いため、たとえ合併症をきたさなくても入院を要することが少なくありません。 完全に回復するまでには時間を要すること、また下記にあげるような合併症をきたす場合があること等を考慮すると、麻しんは未だに罹患した場合は重症な感染症であるといえます。 感染経路 麻しんは麻しんウイルスが人から人へ感染していく感染症です。 他の生物は媒介しません。 人から人への感染経路としては空気 飛沫核 感染の他に、飛沫感染、接触感染もあります。 麻しんは空気感染によって拡がる代表的な感染症であり、その感染力は強く、1人の発症者から12〜14人に感染させるといわれています。 麻しん発症者が周囲の人に感染させることが可能な期間 感染可能期間 は、発熱等の症状が出現する1日前から発疹出現後4〜5日目くらいまでです。 学校保健安全法施行規則では、麻しんに罹患した場合は解熱後3日間を経過するまで出席停止とされています。 予防 麻しんは空気 飛沫核 感染する感染症です。 麻しんウイルスの直径は100〜250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクを装着しても感染を防ぐことは困難です。 麻しんの感染発症を防ぐ唯一の予防手段は、予めワクチンを接種して麻しんに対する免疫を獲得しておくことです。

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風疹(風しん)とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル

麻疹 症状

近年、流行している風疹と麻疹(はしか)。 子供の病気と思われがちですが、大人が感染する可能性もゼロではありません。 特に、妊婦が感染した場合は重篤な症状を引き起こすことも。 こうしたリスクは知っていても、発熱と発疹という類似した症状を持つ風疹と麻疹について、その違いがわからないという人も多いと思います。 そこで今回は、 ・感染症専門医の源河いくみ先生に、風疹と麻疹について話を伺いました。 風疹は「風疹ウイルス」、麻疹は「麻疹ウイルス」によって引き起こされる感染症です。 どちらも発疹が出ることは同じですが、初期症状や発疹の形状、出方には異なる点があります。 風疹は飛沫感染で、14〜21日間の潜伏期を経て発症します。 発熱や淡い紅色の小さい発疹が出るほか、人によっては耳介後部(耳の裏側)や後頭部、頸部のリンパ節の腫れが見られることもあります。 一方、 麻疹の感染力は非常に高く、空気感染、飛沫感染、直接接触感染があります。 潜伏期はおよそ10〜12日。 この カタル期を経た後に再び高熱が出て、発疹も伴うのが特徴です。 発疹はまず頸部や額から出始め、徐々に顔面、腹部などの体幹部、上腕へと拡大。 その翌日には、全身にまで広がってしまいます。 発疹の形状も、最初は赤くてポツポツと単体だったものが、徐々に発疹がくっついて斑状となり、色も暗赤色へと変化していくのが一般的です。 とはいえ、病院で受診されるタイミングによってはどちらも似た症状が見られるため、風疹なのか麻疹なのか、はっきりとした診断は医師でも難しいというのが正直なところです。 問診では症状の経過、風疹や麻疹の患者さんとの接触歴や、予防接種歴の有無を確認します。 続いて発疹の状態や、風疹で出やすいリンパ節の腫れ、麻疹に特徴的なコプリック斑がないかなどを診ますが、これらの問診と診察だけで判断がつかないときは、血液検査を実施します。 風疹や麻疹には、特別な治療はありません。 そのため、症状をやわらげる対症療法を行います。 また、麻疹の場合に中耳炎や肺炎といった細菌性合併症を起こした場合は、抗菌薬を処方します。 具体的にはどういったことでしょうか。 風疹で特に気を付けなければいけないのが、妊婦さんです。 もし妊娠中に感染した場合には、風疹ウイルス感染が胎児にまで及び、先天性心疾患、難聴、白内障、色素性網膜症といった先天性風疹症候群が出現する可能性があります。 また、新生児期には低出生体重、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、黄疸、髄膜脳炎などの状態になることもあります。 さらに、大人が風疹にかかると基本的に予後は良好ですが、血小板減少性紫斑病、急性脳炎といった合併症を引き起こしたり、関節炎を伴ったりすることがあります。 一方、大人が麻疹にかかった際には、肺炎や中耳炎、脳炎、亜急性硬化性全脳炎などの重篤な合併症にかかるリスクがあります。 どちらもワクチンを接種することが最適です。 ワクチンは生涯のうちに2回接種するのが有効で、現在は1歳以降に2回接種することになっていますが、年代によっては1回しか受けていないこともありますので、母子手帳などで自分が何回受けているかを確認してみてください。 もし、1回しか接種していないようでしたら、新たに接種することをおすすめします。 また、妊娠していない場合でも、先程お話ししたような胎児への影響を考え、 接種後2ヵ月のあいだは避妊が必要になります。 病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱め、病原性をなくしたものを原材料として作られるワクチン。 毒性の弱まったウイルスや細菌が体内で増殖して免疫力を高めるため、接種回数が少なくて済みます。 ワクチン接種の副反応として、風疹や麻疹にかかったような発疹やリンパ節の腫れなどが出ることがありますが、自然に軽快するので心配はいりません。 とはいえ、たまたまワクチンが合わず、じんましんや呼吸困難など、強いアレルギー反応が出る可能性もあります。 こうしたケースは非常にまれですが、念のため接種後、30分くらいは体調の様子を見るようにしてください。 流行のきっかけになる原因には、何があるのでしょうか。 昨年からの風疹患者の多くは30〜50歳代の男性です。 その理由としては、この年代の男性は風疹ワクチンの接種が十分でないことが多く、風疹患者が発生すると感染しやすいためと考えられます。 一方、麻疹のほうは、日本国内土着の麻疹ウイルスが2013年から出現していないため、2015年にWHOから麻疹撲滅国に認定されました。 それにもかかわらず最近でも流行しているのは、まだ撲滅していないインドネシアやフィリピンといった国からウイルスが持ち込まれたケースが多くなっているためです。 特にフィリピンでは、現在麻疹が流行しており、海外から日本に入ってくる麻疹患者の感染国もフィリピンが多くなっていますので、 フィリピンへ渡航の際は事前に麻疹の予防接種を受けることをおすすめします。 WHOによると2019年5月現在はヨーロッパ(特にウクライナ)でも流行しています。 海外旅行時に渡航予定国の情報を確認するようにしてください。 とはいえ、一番大切なのは感染しないこと。 風疹も麻疹もワクチンで予防できる病気です。 ご自身の接種歴を把握し、受けていない方はなるべく早く接種するようにしてください。 お話を伺ったのは・・・ 源河いくみ(げんかいくみ)医師 医学博士/日本内科学会 総合内科専門医、日本感染症学会 感染症専門医、国際旅行医学学会認定医 専門分野:内科、感染症 日本大学医学部卒業後、国立国際医療研究センターでの感染症科・渡航者外来勤務を経て2007年より・トラベル外来医師として活躍中。 渡航前のアドバイスや予防接種、予防薬の処方などの渡航者の健康管理を日々サポートしている。

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麻しん Q&A

麻疹 症状

麻しんは空気感染する感染症です。 マスクを装着しても感染を防ぐことは困難です。 麻しんの感染発症を防ぐ唯一の予防手段は、予めワクチンを接種して麻しんに対する免疫を獲得しておくことです。 概要 麻しんは「はしか」とも呼ばれ、パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症です。 麻しんウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染発症した人から人へと感染していきます。 症状 麻しんウイルスの感染後、10〜12日間の潜伏期の後に発熱や咳などの症状で発症します。 乳幼児は、下痢、腹痛等の消化器症状を伴うことも少なくありません。 この病初期の段階を『カタル期 または前駆期 』と呼んでいます。 やや隆起した1mm程度の小さな白色の小さな斑点のことを「コプリック班」と呼びますが、病初期の段階に麻しんに特徴的な頬粘膜 口のなかの頬の裏側 に出現します。 コプリック斑を見つけることによって、全身に発疹が出現する前に臨床的に麻しんと診断することが可能です。 発疹は耳介後部、頚部、前額部から出始め、翌日には顔面、体幹部、上腕におよび、2日後には四肢末端にまで至ります。 発疹ははじめ鮮紅色扁平ですが、まもなく皮膚面より隆起し、融合して不整形斑状 斑丘疹 となります。 指圧によって退色し、一部には健常皮膚が残っています。 次いで暗赤色となり、出現順序に従って退色していきます。 この時期には高熱が続き、上気道炎や結膜炎の症状がより一層強くなります。 この病態を示す時期を『発疹期』と呼びます。 発疹出現から3〜4日間続いた高熱は軽減して解熱傾向となり、上気道炎や結膜炎症状も軽減し、発疹は黒ずんだ色素沈着へと移行し、合併症等で重篤化していなければ発症後7〜10日後に回復していきます。 この期間を『回復期』と呼びます。 しかし、麻しんを発症した場合はリンパ球機能などの免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹ると重症になりやすく、また体力等が戻って来るには結局1か月位を要することが珍しくありません。 また、麻しんは発熱が1週間継続し、他の症状も強いため、たとえ合併症をきたさなくても入院を要することが少なくありません。 完全に回復するまでには時間を要すること、また下記にあげるような合併症をきたす場合があること等を考慮すると、麻しんは未だに罹患した場合は重症な感染症であるといえます。 感染経路 麻しんは麻しんウイルスが人から人へ感染していく感染症です。 他の生物は媒介しません。 人から人への感染経路としては空気 飛沫核 感染の他に、飛沫感染、接触感染もあります。 麻しんは空気感染によって拡がる代表的な感染症であり、その感染力は強く、1人の発症者から12〜14人に感染させるといわれています。 麻しん発症者が周囲の人に感染させることが可能な期間 感染可能期間 は、発熱等の症状が出現する1日前から発疹出現後4〜5日目くらいまでです。 学校保健安全法施行規則では、麻しんに罹患した場合は解熱後3日間を経過するまで出席停止とされています。 予防 麻しんは空気 飛沫核 感染する感染症です。 麻しんウイルスの直径は100〜250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクを装着しても感染を防ぐことは困難です。 麻しんの感染発症を防ぐ唯一の予防手段は、予めワクチンを接種して麻しんに対する免疫を獲得しておくことです。

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