箱根 細工。 箱根寄木細工の職人が手がける、世界にひとつの箱根駅伝トロフィー。唯一の作り手、金指さんが描く夢|さんち 〜工芸と探訪〜

剣客商売一|第七話「箱根細工」

箱根 細工

昔から箱根山系は沢山の樹種があり、その樹種の天然の色を生かして様々な模様を作り、それを用いて箱などの製品にした物が箱根寄木細工です。 その始まりは古く、江戸時代後期に箱根の畑宿で石川仁兵衛氏によって創作さ れたと言われています。 技法も時代と共に進化していき、今では様々な模様を組み合わせた寄木を鉋で薄くスライスする「ヅク」と呼ばれる技法が開発され、この技法により大量生産が可能となり、今でも数多くの製品が生み出されています。 この優れた技術、技法が認められ、箱根寄木細工は昭和59年に通商産業大臣 より「伝統的工芸品」に指定されています。 僕らが携わる寄木細工は色々な種類の木、それぞれの色さまざまな性質を組み合わせることで模様や構造、その魅力を作り出します。 まず、作りたい模様になるように天然木を配色し、それらを接着して重ね合わせます。 その重ね合わせた板を、模様ごとのパーツにカットして、さらにそのカットしたパーツを一つ一つ削り型で正確な形 になるように削りだします。 削りだしたパーツをそれぞれ接着し、単位文様を作ります。 その単位文様を一定の厚さ にカットします。 次に、それらカットしたいくつかの寄木を組み合わせて大きな幾何学模様にしていきます。 これを「種板」と言い、種板を大きな鉋で一枚ずつスライスしていきます。 スライスして出来たものを「ヅク」と言います。 そのヅクを木製品の表面に接着して、最後に塗装をして完成です。 この他に無垢物と呼ばれる、寄木をスライスせずに天然木と組み合わせて箱物を作ったり、 寄木その物を轆轤 ろくろ で削る技法もあります。 この轆轤で削る技法により、茶ずつやぐい呑みなど無垢特有の 丸みを帯びた形もでき、丸みの付け方によって仕上がる模様が一つ一つ異なるので、 これもまた寄木細工の魅力の一つです。

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剣客商売一|第七話「箱根細工」

箱根 細工

昔から箱根山系は沢山の樹種があり、その樹種の天然の色を生かして様々な模様を作り、それを用いて箱などの製品にした物が箱根寄木細工です。 その始まりは古く、江戸時代後期に箱根の畑宿で石川仁兵衛氏によって創作さ れたと言われています。 技法も時代と共に進化していき、今では様々な模様を組み合わせた寄木を鉋で薄くスライスする「ヅク」と呼ばれる技法が開発され、この技法により大量生産が可能となり、今でも数多くの製品が生み出されています。 この優れた技術、技法が認められ、箱根寄木細工は昭和59年に通商産業大臣 より「伝統的工芸品」に指定されています。 僕らが携わる寄木細工は色々な種類の木、それぞれの色さまざまな性質を組み合わせることで模様や構造、その魅力を作り出します。 まず、作りたい模様になるように天然木を配色し、それらを接着して重ね合わせます。 その重ね合わせた板を、模様ごとのパーツにカットして、さらにそのカットしたパーツを一つ一つ削り型で正確な形 になるように削りだします。 削りだしたパーツをそれぞれ接着し、単位文様を作ります。 その単位文様を一定の厚さ にカットします。 次に、それらカットしたいくつかの寄木を組み合わせて大きな幾何学模様にしていきます。 これを「種板」と言い、種板を大きな鉋で一枚ずつスライスしていきます。 スライスして出来たものを「ヅク」と言います。 そのヅクを木製品の表面に接着して、最後に塗装をして完成です。 この他に無垢物と呼ばれる、寄木をスライスせずに天然木と組み合わせて箱物を作ったり、 寄木その物を轆轤 ろくろ で削る技法もあります。 この轆轤で削る技法により、茶ずつやぐい呑みなど無垢特有の 丸みを帯びた形もでき、丸みの付け方によって仕上がる模様が一つ一つ異なるので、 これもまた寄木細工の魅力の一つです。

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小田原箱根

箱根 細工

様々な模様で作られる、寄木のブロック 箱根寄木細工の特徴である美しい幾何学模様は、さまざまな色合いの木材を組み合わせることで作られていく。 まず、基礎材と呼ばれる材料となる木を型に入れて切り、模様の部材を作り、同じ形の部材を貼り合わせることで、模様の基礎となる小さな寄木のブロックをつくる。 その小さなブロックをさらに貼り合わせてできるのが、「種板 たねいた 」と呼ばれる大きなブロックだ。 箱根寄木細工には、「ヅクばり」と「ムクづくり」とよばれる技法があるが、これは種板の加工方法の違いによるもの。 「ヅクばり」は古くからおこなわれている技法で、種板をかんなで薄く削ってシート状にしたものを小箱などに化粧材として貼っていくのに対し、「ムクづくり」は種板をそのままくりぬいて作品を作る技法で、箱根寄木細工の魅力を多くの人に知ってもらうために近年考案された。 華麗なるデザイン 寄木細工に使われる伝統的な模様は約50種類ある。 「六角麻の葉」や「市松」「からみ桝 ます 」などが代表的な模様だ。 組み合わせる木材の種類と、部材を貼り合わせたものをのこぎりで切る際の角度を変えることで、さまざまな模様を作り出す。 制作途中のトロフィーを持つ金指さん 金指さんが作るトロフィーには一切設計図がなく、実際に手を動かしながら作り上げていく。 もともとは寄木細工とは別の木工の仕事をしていた金指さんだが、寄木細工の道を志した時には、すでに寄木細工の職人の数はかなり減っており、周囲からの反対も少なくなかったという。 箱根の伝統工芸品である寄木細工が衰退していくのを自身の肌で感じるとともに、種板を0. 15ミリから0. 25ミリの薄さに削った「ヅク」を何枚も貼り付けて作品を作ることが自身の性に合わないと感じた金指さんは、寄木細工の作り方を習得していくうちに種板そのものを削り出して作品を作り出す「ムクづくり」の手法を編み出した。 「ムクづくり」の手法を積極的に地域で広め、箱根寄木細工の復興に尽力していた金指さんに箱根町がオファーしたことで、1997年 平成9年 に唯一無二の箱根駅伝のトロフィーが完成した。 立体の寄木細工。 こちらもブロックから削り出して作られる。 <関連の読みもの> 箱根寄木細工の職人が手がける、世界にひとつの箱根駅伝トロフィー。 唯一の作り手、金指さんが描く夢 箱根寄木細工の歴史。 始まりは江戸の宿場町から 江戸時代後期、畑宿という小田原と箱根のちょうど真ん中辺りにある宿場町で、寄木細工は生まれた。 畑宿の石川仁兵衛が、木の種類が豊富な箱根の山の特性に着目し、色や木目の違うさまざまな木を寄せ合わせてお盆や箱を作ったのが始まりだとされている。 旅人が行き交う畑宿で、美しい幾何学模様の箱根寄木細工は旅の土産物として人気を博した。 江戸時代後期に作られ始めた当初は、乱寄木や単位文様と呼ばれる簡単な模様の寄木細工が主流だった箱根寄木細工。 明治時代に入ると、静岡方面の寄木の技法が取り入れられたことで、現在のような複雑な幾何学模様の寄木細工が作られるようになった。 1984年 昭和59年 5月には、通商産業大臣より国の伝統的工芸品として指定を受けた。 江戸時代から現代に至るまで技術伝承がなされている小田原・箱根地方は、箱根寄木細工の国内唯一の産地として知られる。 ここで買えます、見学できます ・金指ウッドクラフト 箱根駅伝のトロフィーを作っている金指さんの工房で、歴代トロフィーのレプリカも展示されている。 神奈川県足柄下郡箱根町畑宿180-1 0460-85-8477 ・本間寄木美術館 ほんまよせぎびじゅつかん 1994年 平成6年 、本間木工所の社長だった本間昇 ほんま・のぼる さん 現在は会長 が設立した美術館。 本間さんが長い年月をかけて収集した寄木細工などが展示されている。 〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本84 0460-85-5646 0460-85-6580 ・WAZA屋 箱根物産連合会の直営店。 JR小田原駅直結の「ラスカ小田原」内にある。 〒250-0011 神奈川県小田原市栄町1-1-9 ラスカ小田原5F 0465-23-7749 関連する工芸品 木工品:「さんち~工芸と探訪~ 日本の木工とは。

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