チャイコフスキー 弦楽 セレナーデ。 弦楽セレナーデ (チャイコフスキー)

【聴きたい!】懐旧と憂愁呼ぶ弦の響き クラシック名盤 チャイコフスキー:弦楽セレナード

チャイコフスキー 弦楽 セレナーデ

作品について [ ] 1933年末にスクール・オヴ・アメリカン・バレエが設立され、1934年1月1日には30人の入学志望者の中からオーディションで25人(ただし、男子生徒はわずかに3人だった)が選ばれて正式に開校した。 バランシンは、上級クラスのレッスン用にこの作品を構想した。 彼の目的は、生徒たちが学んでいる各種の基本の(バレエのステップ)が、振付家の手腕によって単なるエクササイズからどのように作品として変貌を遂げるかを実感させることにあった。 バランシンはチャイコフスキーの『弦楽セレナード ハ長調 作品48』を使って作品の振付を開始した。 振付を始めた晩のクラスには、17人の生徒が出席した。 (そのため、作品の幕開けには17人の女性ダンサーが舞台上に登場することになった) 次の晩のクラスには9人、その次の晩には生徒の数はさらに減少して6人になったが、バランシンはそのとき出席していた生徒の数に合わせて振付を進めていった。 男子生徒がクラスに来始めると、彼らの出番も作ることにした。 作品のある部分で、女性ダンサーが舞台袖に走り去って素早く退場する場面で、1人の少女が転倒して泣き出してしまった。 また別の晩には、1人が遅刻して教室に駆け込んできた。 バランシンは、この2つのアクシデントを取り入れ、作品を組み立てていった。 完成した作品の初演は、1934年6月10日に郊外にあるフェリックス・ウォーバーグ(バランシンの後援者の1人、エドワード・ウォーバーグの父)の私邸でスクール・オヴ・アメリカン・バレエの生徒たちの出演により行われた。 このときは限られた招待客のみに披露され、正式に上演されたのは同年の12月8日、にあるエイヴリー記念劇場だった。 1935年3月1日には、スクール・オヴ・アメリカン・バレエの卒業生が結成したプロのバレエ団、アメリカン・バレエによって上演されている。 この時は、バランシンの旧作2作と『セレナーデ』を含む新作4作を上演した。 アメリカン・バレエとバランシンの新作は、一般の観客にも評論家たちにも大した評判は得られなかった。 当時の著名な舞踊評論家ジェームズ・マーティン(で舞踊評論を執筆していた)は、「恐ろしく内実の乏しい作品」とまで評していた。 その後評価は上がり、のパイオニアの一人として知られるは「思いのままに複雑さを操っていくことができる真の巨匠だけが持つ単純さ」と称賛した。 バランシン自身も、1959年にニューヨーク・シティ・バレエ団がこの作品を上演した際に「25年も前の作品にしては、今観ても悪くなかった」と発言を残している。 『セレナーデ』はバランシンにとって原型ともいえる作品で、折に触れバランシンはこの作品の改訂を試み、幾人かの役を統合してみたり、一つの役を拡張したり、いろいろな要素を付け加えたりしていた。 後に世界各国のバレエ団がこの作品をレパートリーとして取り上げ、その数は50以上に上っている。 構成 [ ] 作品はチャイコフスキーの原曲と同様に、4部で構成されている。 ただし、最後は悲しげな余韻を持って終わらせたいとするバランシンの意向によって、原曲の第3楽章と第4楽章の順序が入れ替えられ、 次のようになった。 1 『形式による断章』( Pezzo in Forma di sonatina)、2 『』( Waltz)、3 『ロシア的主題』( Finale Tema russo )、4 『』( Elegie)。 幕が開くと、青い月明かりの夜を思わせる穏やかな照明の中、17名の女性ダンサーが舞台上で対角線上に整然と並び、左手を高く上げて静止している。 彼女たちは全員が薄い水色の袖なしに同色の地の長いスカートというお揃いの衣装を着用し、足先は6番 をとって静止している。 曲が始まると同時に、足先は反転してバレエの基本である1番ポジションとなり、踊りが始まる。 途中、1人の女性が遅れて登場して群舞の中に自分の居場所を見つける場面や、男性が登場しての、別の女性が舞台上に倒れこむ場面などを織り込み、もともとが生徒の授業用の作品だ ったために高度な技術の見せ場はないものの、音楽に呼応した機敏な動きや群舞の素早い出入り、統一されたアンサンブルなどが見どころとなる。 筋のない作品ではあるが、男女間の微妙な感情の流れや終盤に1人の女性が男性たちに高々とリフトされて舞台袖に消えてゆくシーン(バランシンはこれを「天使のエピソード」と呼んだ)など、観客にいくつかの物語を暗示する。 ただし、この作品の本質は、暗示される物語やエピソードを観客に示唆することではなく、最初は未熟なダンサーたちがバレエの技術を習得していきながら洗練され、変貌を遂げる過程を見せることにある。 月明かりのような照明や、バランシンがその作品中で多用する照明を当てただけで背景画などのないバックドロップ や、簡素な衣装などが醸し出すロマンチックで清廉な雰囲気が好まれ、バランシン・バレエの代表作として評価を受けている。 脚注 [ ]• プロのバレエ団による初演。 『バランシン伝』182頁。 『バレエ音楽百科』183頁。 『オックスフォード バレエダンス辞典』29-30頁。 『バランシン伝』178-180頁。 『バランシン伝』185頁。 『バレエの鑑賞入門』81頁では、「6月9日」初演としている。 この日付も文献によって差異があり、『バレエ・ダンスの饗宴』133頁では「1934年9月9日、ニューヨーク」としている。 『バランシン伝』187頁。 「ジャズポジション」ともいい、普通に足先とかかとを閉じた形のポジションである。 11] 2012年3月31日閲覧。 舞台奥に吊り下げられる大きな幕。 通常は天空や背景などが描かれている。 1936年以降、舞台装置は省かれて照明とバックドロップのみになった。 参考文献 [ ]• バーナード・テイパー 『バランシン伝』 長野由紀訳、、1993年。 デブラ・クレイン、ジュディス・マックレル 『オックスフォード バレエダンス事典』 監訳、赤尾雄人・海野敏・長野由紀訳、、2010年。 ダンスマガジン編 『新装版 バレエ101物語』 新書館、1998年。 小倉重夫編 『バレエ音楽百科』 音楽之友社、1997年。 渡辺真弓監修 『バレエの鑑賞入門』 、2006年。 キーワード事典編集部編 『キーワード辞典 バレエ・ダンスの饗宴』 、1995年。 、瀬戸秀美 『これだけは見ておきたいバレエ』 とんぼの本、1996年。 外部リンク [ ]• by Jack Anderson NY Times, April 26, 1984 2012年3月31日閲覧。 (英語)• Chacott webマガジン DANCE CUBE ワールドレポート 世界のダンス最前線 From Tokyo [2010. 10] 2012年3月31日閲覧。 2010-11-06 2012年3月31日閲覧。

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チャイコフスキー 弦楽 セレナーデ

清冽な活気と優美な楽想を湛えた、弦楽四重奏曲を思わせる簡潔なまとまりを見せる、珠玉の名作として人気の高いモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』。 小澤征爾が指揮するサイトウ・キネン・オーケストラの弦楽セクションによる精緻にして豊潤な演奏です。 メーカー資料より 【収録情報】 1. チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 op. 48 2. モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K. 136 3. モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K. 世界を代表するクラシック・レーベルDECCAの名盤100タイトルシリーズが8年振りのリニューアル。 カラヤン、小澤征爾、ショルティ、アシュケナージ、内田光子、村治佳織、ブレンデル、諏訪内晶子、パヴァロッティetc. レーベルを代表する往年の巨匠から現在活躍しているスターを惜しみなくラインナップ。 現在最良のマスターを使用〜アナログ音源はオリジナル・マスターからDSD変換、さらにPCM176. 更に高音質SHM-CD。 レーベル面カラーは、散乱光を吸収し音質向上に効果のあるグリーン・カラーを採用。 オリジナル・カバー・イメージを極力再現したジャケット・デザイン。 声楽作品は歌詞対訳付。 メーカー資料より.

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チャイコフスキー 弦楽セレナード

チャイコフスキー 弦楽 セレナーデ

まずは第1楽章を聴いてみよう! 胸が熱くなるような劇的で重厚な序奏、冒頭部分へ繰り返すためのブリッジとなる音階を上がっていく様もドラマティックそのものです。 序奏が終わると流麗な旋律の裏で絶えず細かい動きをする弦楽器の対比が印象的です。 情熱的な指揮ぶりが曲にマッチして目も耳も離せない小澤征爾さんの指揮でまずは第1楽章を聴いてみましょう! 小澤征爾指揮 小澤征爾スイス国際アカデミ ー弦楽オーケストラ 楽曲解説 弦楽セレナードはロシアの作曲家、チャイコフスキーが1880年に作曲した弦楽合奏曲です。 チャイコフスキーのパトロンであったメック夫人との間で交わされた書簡によれば、チャイコフスキーはこの作品を1ヶ月程度の短い期間で書き上げたようで、内省的な性格の強いチャイコフスキーにしては珍しく 「強い内的衝動によって書かれたもので、だからこそ真の芸術的な価値を失わないものです」(引用:ウィキペディア)と書き送っているほどの自信作であったようです。 第1楽章 ソナチネ形式の小品 力強い序奏は大変ドラマティックで印象的です。 テレビCMなどでも使われているので聴いたことのある方も多いかも知れませんね。 第1楽章に関しては 「モーツァルトへのオマージュで、彼の様式の模倣を意図しています。 」(引用:ウィキペディア)とのチャイコフスキー自身の言葉が残っていますが、優美で流麗な旋律の中にもモーツァルトの模倣と言うよりはチャイコフスキー独自のものを強く感じるのは私だけでしょうか。 第2楽章 ワルツ(10:30) 親しみやすいメロディが心を和ませる優雅で上品なワルツです。 第3楽章 エレジー(14:35) 「エレジー」の日本語訳は「哀歌」です。 切なく美しい序奏に続きどこかノスタルジーを感じさせるような旋律が心に残る楽章です。 第4楽章 フィナーレ(ロシアの主題による)(23:10) 第3楽章が静かに消え入るように美しい和音の響きを残すとそのまま第4楽章に入ります。 静かな雰囲気を残したまま序奏を奏でるとその中にフィナーレの主題が断片的に現れた後、快活なテンポでいきいきと展開されていきます。 クライマックスでは再び第1楽章冒頭の旋律が現れドラマティックに曲を終えます。 全曲版を聴いてみよう! コンセルトヘボウ室内管弦楽団 いかがでしたか?美しい旋律の中に郷愁や哀愁を感じさせるようなところもチャイコフスキーの魅力ですね。 他のチャイコフスキー作品もぜひ聴いてみてください! お役に立ちましたらクリックをお願いします。

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