メギド プルソン。 メギド性能紹介 〜プルソン(祖20)〜

メギド性能紹介 〜プルソン(祖20)〜

メギド プルソン

・プルソン編 ポータルに入ると、そこにはジルと比較的仲の良い追放メギドの小僧が見張りをしていた。 小僧はこちらにすぐ気が付き、手を振ってきた。 「やあ。 今はジルでいいのかな」 念の為に確認しているが、小僧は今どっちが体の主導権を握っているか分かる程度にはジルと親しい。 念の為に確認することが小僧なりの礼儀なのだろう。 元気が有り余って些か五月蝿い小僧であるが、そういうところは好感が持てる。 「うん。 今は僕だよ。 プルソン、久し振りだね」 「ジルがアジトに寄ることってあんまりないからな。 どうかしたのか?」 「次の目的地が少し遠くてね。 後は宿代わりさ」 旅をしていて面倒と感じるのは、寝床の確保だ。 主に会うまでは野宿か安宿のどちらが多かったが、ポータルのお陰でアジトという心地良い寝床の確保ができる。 そういうところは指輪の召喚に応じて良かったところの1つだ。 「幻獣討伐の旅は大変だな。 俺なんてアジトに常駐しているから、必要があるときだけ喚び出されるだけだよ」 「僕もシャミハザも好きでやっていることだよ大変だけど、楽しいよ」 (待て、ジル。 我は別に楽しくない) 一緒くたにされたことに面白くなくて、慌てて口を出す。 ジルはそうやってすぐに調子に乗るから油断できない。 我が事細かに気を付けておかなければ、すぐに妙なことを言う。 「僕は君との旅は楽しいよ」 (勝手に言っていろ) メギドラルの戦場に比べれば、幻獣討伐なぞ物足りない相手だ。 けれど、正直なところ楽しいかどうかで聞かれたら、きっと我も口ではああ言ったものの楽しんでいるのだろう。 しかし、その理由を言うのが憚られて口をつぐむ。 「相変わらず仲が良いな」 「相棒だからね。 ところで、アジトの方では何か変わったこととか起きなかった?」 「そうだな。 最近だとーー」 余計なことを言うジルにまた口を出してやろうかと思ったが、小僧との情報交換を優先させたくて今回は特別に見逃すことにする。 小僧は各地の幻獣討伐の状況、主の旅の状況などを話す。 しかし、それも終わった後もベラベラとアジトで最近起きたことなどを小僧は話し始めた。 ジルもそれに耳を傾ける。 我は暫し目を瞑り、2人の会話を傍観する。 アジトの仲間とはいえ、歳の近いヴィータ同士だ。 2人の仲は良い。 そういった友人間の交流に我が口を出すのは無粋であろう。 それよりも、今はいつの間にかジルが取り出したネクタルの実のクッキーが美味しくて、そちらに集中する。 あの山岳地帯は温暖なだけあって、こういった果実がよく育つ。 また旅に行くことがあれば、他の果実の料理も食してみたい。 「それでさ、この間ソロモンさん達と一緒に幻獣討伐に行ったときに、メギドの形態になったんだ。 それで思ったんだけど、やっぱり俺のメギド体ってカッコいいと思うんだ!」 クッキーも食べ終わり暇を持て余していると、小僧の力説する声が聞こえた。 また始まってしまった。 この小僧、事あるごとに自分のメギド体の自慢をする。 我だってジルにメギド体を見せれたら、ツラツラと自画自讃する小僧に曖昧な顔をして相槌を打つだけの反応をさせないのに。 「それでさ、シャミハザのメギド体も俺はカッコいいと思うんだ!」 (ほぅ。 小僧の癖に分かるではないか) 話の前後は聞き流していたが、我を褒める小僧の声に反応する。 称賛の声というのは、実に気持ちの良いものだ。 それが今ではなかなかできない己のメギド体のことなら、尚のこと気分が良い。 「白い鎧に金色の装飾がすごく映えていて、王都の騎士みたいでカッコいい!それに、肩周りがムキムキして威圧感出てるし。 でも、大きさは俺に及ばないな。 大きい方がカッコよさが増すから」 「小僧!貴様、散々褒めておきながら、最後には掌返して自分のメギド体自慢したかっただけではないか!」 思わず体の主導権を握り、小僧に怒鳴りつける。 何なのだ、此奴は。 散々褒めておきながら、最後の最後で小僧自身のメギド体の自慢に戻ったではないか!これが無自覚のマウンティングというやつか? 「うわぁ!今はシャミハザ!? 」 「ジルも何か言ってやれ!」 小僧は我が急に出てきて慌てるが、今はもっと気になることがある。 なぜジルは我が称賛されたのに同調しない。 いつもなら、そうだねと笑っていそうなのに、それすらもしないのが甚だ疑問だ。 「はいはい。 分かったから落ち着いて」 ジルは体の主導権を握り返し、自分の体の胸をポンポンと優しく叩く。 前から思っていたが、この仕草は我を宥める為にしているのか。 だとしたら、腹立たしいことには変わらない。 ……いや、少々落ち着くのだがな。 (貴様も我のメギド体はカッコいいと思うだろう?こんな小僧なんかよりも!) 何も言わないジルが腹立たしくなって、思わず怒鳴りつける。 しかし、ジルは考え込むように腕を組んだ。 「うーん……申し訳ないんだけど、僕にはちょっと分からないかな」 (ジル……貴様!) よりにもよって、同調しなかった理由はそれだったのか! 人型に近い分、単純なカッコよさなら、分かりやすいはずなのに。 もしや、何かそう思わせない理由があるのか。 小僧みたいに大きい方がカッコいいと思ったりする年頃だとか。 あんな黒くて大きいだけの体よりも、色合いも整っている我の方がカッコいいに決まっている。 ……確かに大きさでは負けているが。 「落ち着いてよ、シャミハザ。 だいたい、僕は君のメギド体をあまり見たことないんだ」 「見たことがない?ジル、それはどういうこと?」 我も同じことを疑問に思ったが、先に聞いたのは小僧の方だった。 先程の苛々がまだ解消できなくて噛み付いてやろうかと思ったが、それでは話しが先に進まない。 今は少しだけ我慢してやることにする。 それにしても、見たことがないとはどういうことだ?ヴァイガルドに来てから、何度かメギド体にはなっている。 ジルも目にする機会はあったはずだ。 「ほら、僕達は基本的に2人で旅をしていて、ソロモンさん達とは別行動が多いだろう。 だから、シャミハザがあまりメギド体になる機会がないんだ。 それに、ソロモンさんに召喚されても、メギド体でいるのは戦闘のときだけ。 シャミハザのメギド体を見てる余裕なんてないよ」 (主はどこにいる!? 今すぐ見つけ出して、フォトンを回させろ!) ゆっくり見せてやれば、我のメギド体のカッコよさも実感できるだろう。 このアジトの中で我の体程度の大きさなら、メギド体になっても大丈夫なはずだ。 それなのに、ジルはあきれたように溜め息を吐いた。 この話題になってから、我は小僧にムキになって落ち着きをなくす中、ジルはどこか冷静だ。 それが余計に気に入らなくて、また頭に血が上がる。 「何を馬鹿なことを言っているんだ。 そんな無駄なことにフォトンを使ったらいけないよ。 それにね、鏡でもないかぎり、自分の姿を見ることって難しいだろう」 ジルの言い分は最もなので、押し黙る。 すると、今まで何か考えるように顎に手を当てていた小僧が口を開いた。 「ところで、ジル。 シャミハザがメギド体になったとき、ジルはどうしているの?」 「どうって?」 この質問にジルは首を傾げた。 それには我も同様だ。 小僧の質問がどういう意図か図りかねる。 すると、我とジルの反応に小僧は少し難しい顔をする。 先程の抽象的な質問を言葉にするのを考えているのだろうか。 「サラさんって知っているかな。 その女性は髪にアナキスってメギドが寄生されていて、アナキスがメギド体になるときはサラさんの体をアナキスの内側にしまい込むんだ。 でも、シャミハザがメギド体になるときは、ジルの体から出てるだろう?だから、シャミハザがメギド体のとき、ジルの魂はどうしているのかなって、思ってさ。 サラさんみたいに体の中にしまいこんでいるわけじゃないだろう?」 ゾクッと、背筋に冷たいものが走った。 そんなことは戦闘が楽しくてそんなことを考えたこともなかった。 今までジルの体をできるかぎり傷付けないようには努力した。 それでも、共に戦いたいというジルの意見を尊重して無茶なことはしていないつもりだった。 だけど、ジルの魂までは気が回らなかった。 我がメギド体になった後にジルの体に戻ったとき、ジルの魂だけが戻らなかったら?そんな疑問が脳裏によぎる。 ジルの体と同化したときは望んだことなのに、今ではそれが恐ろしく思えて仕方がない。 我のせいでジルの魂が戻らずに消えてしまったら?今まで疑問に思わなかった分、それが恐ろしくて仕方がない。 「そんなこと考えもしなかった。 分からないな」 それなのに、ジルはケロッと笑って答えた。 元々楽観的なところがあるヤツだが、今ではそれが癪に触る。 小僧も心配なのか、眉根を寄せてジルに詰め寄る。 小僧の反応も尤もだ。 ジル自身のことなのに、危機感を持って欲しい。 「でも、それって……」 「プルソン!おまえ、駄弁っていて見張りが務まると思っているのか!」 小僧がジルに問いただすよりも先に、後ろから怒号が飛んできた。 振り返ると、腕組みをした追放メギドの男が苛々した様子でいた。 「うわぁ!フォカロルさん!」 小僧はその男を見ると、怯えたように一歩後退りする。 そうだ。 思い出した。 小言が五月蝿い鬼教官。 前にアジトに寄ったときに他の追放メギトと少々羽目を外したときにも、説教を食らった。 言い訳をしようものなら、更に説教が追加される面倒臭い男だ。 「おまえもだ、ジルベール。 挨拶を交わすくらいならまだしも、見張り相手に長々と話をするな」 「すみません」 ジルも萎縮して即座に謝る。 すぐ謝るなと、いつもなら口を出すけれど、この男には黙っているしかない。 横から口を出したら、小言が追加され説教が長引く。 今は先程の話の続きがしたい。 ここはジルに任せて、我は体の奥に引っ込んでだんまりを決め込む。 「ーーでは、以上だ!おまえら分かったな?」 「はい!」 いつの間にか2人とも正座をして説教を受けていた。 ジワジワと足が痛むが、歩けないわけではない。 いつまでもここにいてはまた説教をされる。 ジルはフラフラと立ち上がり、小僧に別れを言ってアジトの中へ進む。 (ジル、さっきの続きなのだが……) 意を決してジルに話しかける。 ジルが説教を受けていた間にもいろいろ考えて、まだ不安がある。 その不安を悟られぬように話し掛ける声は、普段通りのものに努める。 「今まで黙っていたと思ったら、またその話題出すの?さっきの続きって、君のメギド体がカッコいいかどうか?」 (違う!我がメギド体になったとき、貴様がどうしているのかの方だ) 我の不安なんて知らずに、呑気にそこまで話題を遡るか! 「あー、そっちか……本当にどうなってんだろうね。 よく分からないや。 でも、今までも特に問題なかったんだから、気にするようなことじゃないんじゃないかな」 (しかし、貴様の魂がどうなっているのかははっきりさせた方がよいのではないか?) 「シャミハザ。 もしかして心配してくれてる?」 (茶化すな!もういい!知らん!) 調子に乗って茶化すジルに腹立たしくなって、いろいろと動揺していたことが馬鹿らしくなる。 我もこれくらい楽観的であれば、気が楽なのだが。 ……いや、ジルがこうであるから、その分我がしっかりしないといけない。 「茶化したつもりはないから、臍を曲げないでよ」 (五月蝿い!さっさと食堂へ行くぞ。 腹が減った) 「はいはい」 もしかしたら、メギド体になるのは危険ではないのか。 そんな疑問がまた頭によぎる。 けれど、メギド体にならないと、ジルを守れずに幻獣相手でも負けるかもしれない。 ジルの言ったとおり、今まで大丈夫だったのだから、これは考え過ぎなのかもしれない。 それよりも、今は腹が減った。 今日のアジトの飯は誰が担当だろうか。 頭を切り替えて、期待に心踊らされる。 食堂を開けると、昼から酒盛りをする連中や少数で集まって快談をする者。 様々なメギドがいた。 「美味しそうな匂いがするね、シャミハザ」 (そうだな、ジル) そんなことを話しながら、我らもその中に入った。

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プルソンの詳細情報

メギド プルソン

・プルソン編 ポータルに入ると、そこにはジルと比較的仲の良い追放メギドの小僧が見張りをしていた。 小僧はこちらにすぐ気が付き、手を振ってきた。 「やあ。 今はジルでいいのかな」 念の為に確認しているが、小僧は今どっちが体の主導権を握っているか分かる程度にはジルと親しい。 念の為に確認することが小僧なりの礼儀なのだろう。 元気が有り余って些か五月蝿い小僧であるが、そういうところは好感が持てる。 「うん。 今は僕だよ。 プルソン、久し振りだね」 「ジルがアジトに寄ることってあんまりないからな。 どうかしたのか?」 「次の目的地が少し遠くてね。 後は宿代わりさ」 旅をしていて面倒と感じるのは、寝床の確保だ。 主に会うまでは野宿か安宿のどちらが多かったが、ポータルのお陰でアジトという心地良い寝床の確保ができる。 そういうところは指輪の召喚に応じて良かったところの1つだ。 「幻獣討伐の旅は大変だな。 俺なんてアジトに常駐しているから、必要があるときだけ喚び出されるだけだよ」 「僕もシャミハザも好きでやっていることだよ大変だけど、楽しいよ」 (待て、ジル。 我は別に楽しくない) 一緒くたにされたことに面白くなくて、慌てて口を出す。 ジルはそうやってすぐに調子に乗るから油断できない。 我が事細かに気を付けておかなければ、すぐに妙なことを言う。 「僕は君との旅は楽しいよ」 (勝手に言っていろ) メギドラルの戦場に比べれば、幻獣討伐なぞ物足りない相手だ。 けれど、正直なところ楽しいかどうかで聞かれたら、きっと我も口ではああ言ったものの楽しんでいるのだろう。 しかし、その理由を言うのが憚られて口をつぐむ。 「相変わらず仲が良いな」 「相棒だからね。 ところで、アジトの方では何か変わったこととか起きなかった?」 「そうだな。 最近だとーー」 余計なことを言うジルにまた口を出してやろうかと思ったが、小僧との情報交換を優先させたくて今回は特別に見逃すことにする。 小僧は各地の幻獣討伐の状況、主の旅の状況などを話す。 しかし、それも終わった後もベラベラとアジトで最近起きたことなどを小僧は話し始めた。 ジルもそれに耳を傾ける。 我は暫し目を瞑り、2人の会話を傍観する。 アジトの仲間とはいえ、歳の近いヴィータ同士だ。 2人の仲は良い。 そういった友人間の交流に我が口を出すのは無粋であろう。 それよりも、今はいつの間にかジルが取り出したネクタルの実のクッキーが美味しくて、そちらに集中する。 あの山岳地帯は温暖なだけあって、こういった果実がよく育つ。 また旅に行くことがあれば、他の果実の料理も食してみたい。 「それでさ、この間ソロモンさん達と一緒に幻獣討伐に行ったときに、メギドの形態になったんだ。 それで思ったんだけど、やっぱり俺のメギド体ってカッコいいと思うんだ!」 クッキーも食べ終わり暇を持て余していると、小僧の力説する声が聞こえた。 また始まってしまった。 この小僧、事あるごとに自分のメギド体の自慢をする。 我だってジルにメギド体を見せれたら、ツラツラと自画自讃する小僧に曖昧な顔をして相槌を打つだけの反応をさせないのに。 「それでさ、シャミハザのメギド体も俺はカッコいいと思うんだ!」 (ほぅ。 小僧の癖に分かるではないか) 話の前後は聞き流していたが、我を褒める小僧の声に反応する。 称賛の声というのは、実に気持ちの良いものだ。 それが今ではなかなかできない己のメギド体のことなら、尚のこと気分が良い。 「白い鎧に金色の装飾がすごく映えていて、王都の騎士みたいでカッコいい!それに、肩周りがムキムキして威圧感出てるし。 でも、大きさは俺に及ばないな。 大きい方がカッコよさが増すから」 「小僧!貴様、散々褒めておきながら、最後には掌返して自分のメギド体自慢したかっただけではないか!」 思わず体の主導権を握り、小僧に怒鳴りつける。 何なのだ、此奴は。 散々褒めておきながら、最後の最後で小僧自身のメギド体の自慢に戻ったではないか!これが無自覚のマウンティングというやつか? 「うわぁ!今はシャミハザ!? 」 「ジルも何か言ってやれ!」 小僧は我が急に出てきて慌てるが、今はもっと気になることがある。 なぜジルは我が称賛されたのに同調しない。 いつもなら、そうだねと笑っていそうなのに、それすらもしないのが甚だ疑問だ。 「はいはい。 分かったから落ち着いて」 ジルは体の主導権を握り返し、自分の体の胸をポンポンと優しく叩く。 前から思っていたが、この仕草は我を宥める為にしているのか。 だとしたら、腹立たしいことには変わらない。 ……いや、少々落ち着くのだがな。 (貴様も我のメギド体はカッコいいと思うだろう?こんな小僧なんかよりも!) 何も言わないジルが腹立たしくなって、思わず怒鳴りつける。 しかし、ジルは考え込むように腕を組んだ。 「うーん……申し訳ないんだけど、僕にはちょっと分からないかな」 (ジル……貴様!) よりにもよって、同調しなかった理由はそれだったのか! 人型に近い分、単純なカッコよさなら、分かりやすいはずなのに。 もしや、何かそう思わせない理由があるのか。 小僧みたいに大きい方がカッコいいと思ったりする年頃だとか。 あんな黒くて大きいだけの体よりも、色合いも整っている我の方がカッコいいに決まっている。 ……確かに大きさでは負けているが。 「落ち着いてよ、シャミハザ。 だいたい、僕は君のメギド体をあまり見たことないんだ」 「見たことがない?ジル、それはどういうこと?」 我も同じことを疑問に思ったが、先に聞いたのは小僧の方だった。 先程の苛々がまだ解消できなくて噛み付いてやろうかと思ったが、それでは話しが先に進まない。 今は少しだけ我慢してやることにする。 それにしても、見たことがないとはどういうことだ?ヴァイガルドに来てから、何度かメギド体にはなっている。 ジルも目にする機会はあったはずだ。 「ほら、僕達は基本的に2人で旅をしていて、ソロモンさん達とは別行動が多いだろう。 だから、シャミハザがあまりメギド体になる機会がないんだ。 それに、ソロモンさんに召喚されても、メギド体でいるのは戦闘のときだけ。 シャミハザのメギド体を見てる余裕なんてないよ」 (主はどこにいる!? 今すぐ見つけ出して、フォトンを回させろ!) ゆっくり見せてやれば、我のメギド体のカッコよさも実感できるだろう。 このアジトの中で我の体程度の大きさなら、メギド体になっても大丈夫なはずだ。 それなのに、ジルはあきれたように溜め息を吐いた。 この話題になってから、我は小僧にムキになって落ち着きをなくす中、ジルはどこか冷静だ。 それが余計に気に入らなくて、また頭に血が上がる。 「何を馬鹿なことを言っているんだ。 そんな無駄なことにフォトンを使ったらいけないよ。 それにね、鏡でもないかぎり、自分の姿を見ることって難しいだろう」 ジルの言い分は最もなので、押し黙る。 すると、今まで何か考えるように顎に手を当てていた小僧が口を開いた。 「ところで、ジル。 シャミハザがメギド体になったとき、ジルはどうしているの?」 「どうって?」 この質問にジルは首を傾げた。 それには我も同様だ。 小僧の質問がどういう意図か図りかねる。 すると、我とジルの反応に小僧は少し難しい顔をする。 先程の抽象的な質問を言葉にするのを考えているのだろうか。 「サラさんって知っているかな。 その女性は髪にアナキスってメギドが寄生されていて、アナキスがメギド体になるときはサラさんの体をアナキスの内側にしまい込むんだ。 でも、シャミハザがメギド体になるときは、ジルの体から出てるだろう?だから、シャミハザがメギド体のとき、ジルの魂はどうしているのかなって、思ってさ。 サラさんみたいに体の中にしまいこんでいるわけじゃないだろう?」 ゾクッと、背筋に冷たいものが走った。 そんなことは戦闘が楽しくてそんなことを考えたこともなかった。 今までジルの体をできるかぎり傷付けないようには努力した。 それでも、共に戦いたいというジルの意見を尊重して無茶なことはしていないつもりだった。 だけど、ジルの魂までは気が回らなかった。 我がメギド体になった後にジルの体に戻ったとき、ジルの魂だけが戻らなかったら?そんな疑問が脳裏によぎる。 ジルの体と同化したときは望んだことなのに、今ではそれが恐ろしく思えて仕方がない。 我のせいでジルの魂が戻らずに消えてしまったら?今まで疑問に思わなかった分、それが恐ろしくて仕方がない。 「そんなこと考えもしなかった。 分からないな」 それなのに、ジルはケロッと笑って答えた。 元々楽観的なところがあるヤツだが、今ではそれが癪に触る。 小僧も心配なのか、眉根を寄せてジルに詰め寄る。 小僧の反応も尤もだ。 ジル自身のことなのに、危機感を持って欲しい。 「でも、それって……」 「プルソン!おまえ、駄弁っていて見張りが務まると思っているのか!」 小僧がジルに問いただすよりも先に、後ろから怒号が飛んできた。 振り返ると、腕組みをした追放メギドの男が苛々した様子でいた。 「うわぁ!フォカロルさん!」 小僧はその男を見ると、怯えたように一歩後退りする。 そうだ。 思い出した。 小言が五月蝿い鬼教官。 前にアジトに寄ったときに他の追放メギトと少々羽目を外したときにも、説教を食らった。 言い訳をしようものなら、更に説教が追加される面倒臭い男だ。 「おまえもだ、ジルベール。 挨拶を交わすくらいならまだしも、見張り相手に長々と話をするな」 「すみません」 ジルも萎縮して即座に謝る。 すぐ謝るなと、いつもなら口を出すけれど、この男には黙っているしかない。 横から口を出したら、小言が追加され説教が長引く。 今は先程の話の続きがしたい。 ここはジルに任せて、我は体の奥に引っ込んでだんまりを決め込む。 「ーーでは、以上だ!おまえら分かったな?」 「はい!」 いつの間にか2人とも正座をして説教を受けていた。 ジワジワと足が痛むが、歩けないわけではない。 いつまでもここにいてはまた説教をされる。 ジルはフラフラと立ち上がり、小僧に別れを言ってアジトの中へ進む。 (ジル、さっきの続きなのだが……) 意を決してジルに話しかける。 ジルが説教を受けていた間にもいろいろ考えて、まだ不安がある。 その不安を悟られぬように話し掛ける声は、普段通りのものに努める。 「今まで黙っていたと思ったら、またその話題出すの?さっきの続きって、君のメギド体がカッコいいかどうか?」 (違う!我がメギド体になったとき、貴様がどうしているのかの方だ) 我の不安なんて知らずに、呑気にそこまで話題を遡るか! 「あー、そっちか……本当にどうなってんだろうね。 よく分からないや。 でも、今までも特に問題なかったんだから、気にするようなことじゃないんじゃないかな」 (しかし、貴様の魂がどうなっているのかははっきりさせた方がよいのではないか?) 「シャミハザ。 もしかして心配してくれてる?」 (茶化すな!もういい!知らん!) 調子に乗って茶化すジルに腹立たしくなって、いろいろと動揺していたことが馬鹿らしくなる。 我もこれくらい楽観的であれば、気が楽なのだが。 ……いや、ジルがこうであるから、その分我がしっかりしないといけない。 「茶化したつもりはないから、臍を曲げないでよ」 (五月蝿い!さっさと食堂へ行くぞ。 腹が減った) 「はいはい」 もしかしたら、メギド体になるのは危険ではないのか。 そんな疑問がまた頭によぎる。 けれど、メギド体にならないと、ジルを守れずに幻獣相手でも負けるかもしれない。 ジルの言ったとおり、今まで大丈夫だったのだから、これは考え過ぎなのかもしれない。 それよりも、今は腹が減った。 今日のアジトの飯は誰が担当だろうか。 頭を切り替えて、期待に心踊らされる。 食堂を開けると、昼から酒盛りをする連中や少数で集まって快談をする者。 様々なメギドがいた。 「美味しそうな匂いがするね、シャミハザ」 (そうだな、ジル) そんなことを話しながら、我らもその中に入った。

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コメント/プルソン

メギド プルソン

25倍のダメージ。 5倍のダメージ。 25倍のダメージ。 さらに2ターンの間、敵をめまい状態にする。 パーティのスタイルを統一しなくても機能するので、色々なクエストで採用しやすいです。 本来妨害役として活躍していたが、いざという時のアタッカーとしての活躍も期待できるようになった。 Point! ラッシュの中では、 HPや防御力が高めで耐久力があるメギドです。 3種類の妨害技を持つため、スタイルを統一したラッシュPT以外でも活躍できる。 手軽に火力や素早さを上昇させられるので、 リーダーとして活用するのもアリ。 プルソンを使ったパーティ編成例 パーティ編成例その1 専用霊宝を装備してアタッカーに HPリンクを使って低HPにする メフィスト カウンター やベルフェゴールを利用して、プルソンのHPを意図的に削る。 プルソンは覚醒ゲージが3つと少なめなので、奥義の回転率も良い。 プルソンには「エンキドゥ」を装着し、アタッカーよりも 先制して「暗闇」を付与できるようにしている。 マスエフェクトの効果でもアモン ラッシュ の火力をサポートできている点が強力だ。 奥義や覚醒スキルに繋がりやすくなるだけではなく、アモン ラッシュ などを集中攻撃されても倒されづらくなります! プルソンと相性の良いメギド 相性の良いメギド例1 低HPにできるメギドと組み合わせる プルソンは専用霊宝を装着すると、低HPで火力を発揮できる。 敵の攻撃をわざと受けて調整するのは難しいので、意図的にHPを削れるメフィスト カウンター やHPリンクを使えるベルフェゴールと相性が良い。 同じく低HPで火力を出せるアタッカー プルソンも低HPで火力を出せるが、他の低HPで火力を出せるメギドと組み合わせてアタッカー2人のPTを組むのもアリ。 インキュバス カウンター やカスピエル カウンター も同じく、低HPで火力を出せるアタッカーだ。 Point! 専用霊宝はメギドクエストをすべて全員生存クリア 金冠 すると制作書を獲得できます!制作書を獲得できれば、合成できるようになるのでメギドクエストを埋めておきましょう。 相性の良いメギド例2 マスエフェクトに乗せると強力なメギド プルソンをリーダーにする時に組み合わせると強いメギドもおすすめ。 専用霊宝の攻撃力上昇の効果も相まって、高火力を出せる点が魅力だ。 SSRオーブで入手難易度は高いが 「ツインサーペント」は技の相性も良いので、持っていたら積極的に組み合わせたい。 先制して妨害ができれば、敵の強力な攻撃をMISSさせたり、味方が特効攻撃で火力を出せる。 プルソン自体に装着して火力を出す、他のアタッカーに装着しても活躍できる。 「奥義」「オーブ」による攻撃は対象外。 覚醒スキル オーラテンペスト 敵横一列に攻撃力1. 25倍のダメージ。 オーラテンペスト+ 敵横一列に攻撃力1. 5倍のダメージ。 奥義 大地を沈めし鉄槌 敵単体に攻撃力3倍のダメージ。 さらに2ターンの間、敵をめまい状態にする。 大地を沈めし鉄槌+ 敵単体に攻撃力3. 25倍のダメージ。 さらに2ターンの間、敵をめまい状態にする。

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