リベリオ マキナ。 オートマタ×吸血鬼のバトル・ファンタジー『リベリオ・マキナ』最新刊発売

リベリオ・マキナ4 ―《白檀式改》紫陽花の永遠性―

リベリオ マキナ

実際の商品と一部異なる場合があります。 プロローグ 「残念だけど、あなたをノイエンドルフ奪還作戦には投入できないわ」 戦場特有の重々しい緊張感に包まれた公国軍駐屯地。 敷地内に設けられた研究所で、白檀春海(びゃくだんはるみ)はそう告げた。 糊の利いた白衣を纏う春海は、極東人らしい艶やかな黒髪が美しい女性だった。 歳は三十路目前で、年相応の落ち着いた雰囲気を醸し出している。 春海はヘルヴァイツ公国軍に所属するオートマタ技師であり、また、ハルミ・ビャクダン・ヘルヴァイツの名を持つ元皇太子妃でもあった。 存亡の危機にあるこの国で多くの人々に慕われる春海だが、それは人間に限らず、彼女に製作されたオートマタたちもまた同じ気持ちだった。 「初投入に向けて張り切っていたのに、悪いと思っているわ」 心から申し訳なさそうに言った春海は、前へ座る少年の姿をしたオートマタに目を向ける。 印象的な深い藍色の瞳に見つめられ、少年は瞬きと共に口を開いた。 「白檀博士、いえ、母さん」 春海に作られた少年たちは普段、彼女を母と呼ぶ。 公の場では博士と呼ぶよう言われているが、研究室で二人っきりなのだから「母さん」でいいと彼は判断した。 「それで、僕の初陣はいつになるんですか? 」 見かけも仕草も話し方も、少年は人間とまったく見分けがつかない。 微笑んで返答を待つ少年から春海は目を逸らした。 長い黒髪を揺らして席を立つ。 聞き慣れない言葉に少年の表情が翳る。 春海は部屋の隅へと歩み寄った。 そこに置かれている空の輸送用コンテナに目を落とす。 「あなたを戦場には出せない。 これ以上、私があなたを研究することもない。 そういうわけだから、このコンテナに入ってほしいの」 「待ってください、母さん! 戦場には出せないってどういうことですか!? 」 少年は戦闘用オートマタだった。 戦うことが使命であり、敵を屠ることが本能のようにプログラムされているのだった。 戦闘をするために作られたオートマタが戦場から退けられる。 告げられた『不適合』と併せて、彼の優秀な人工頭脳が事態を把握するのはそう難しいことではなかった。 焦燥がせり上がり、少年は思わず母へ詰め寄っていた。 「母さん、嫌だ」 「大丈夫よ。 大きな戦いになるけれど、あなたがいなくても勝てるというシミュレーション結果が出ているわ」 「嫌だ。 僕は戦えます! 兄さんや姉さんたちと同じように作戦を遂行できる自信があります! 戦場へ行かせてください。 お願いします、僕を戦わせてください! 」 母に捨てられたくない少年は懸命に言う。 しかし、母の口からは無情な命令が下された。 「オーダー、コンテナに入りなさい」 『強制命令(オーダー)』。 それは、少年の所有者である春海のみが行使できる、命令コマンド。 プログラム上、その指示には決して逆らえない。 少年の意に反して彼の足は箱へと向かう。 その間にも少年は、この状況を回避できないか人工頭脳を必死に巡らせていた。 どうしてこうなったか、彼には身に覚えがあった。 あの日以来なのだ。 研究所に侵入者があったあの日、少年が彼らを撃退してから春海はすべての訓練を急遽中止した。 そこで何か自分に重大な欠陥が見つかったに違いないのだ。 「ごめんなさい、母さん。 僕のどこに問題があったんですか? 教えてください。 いけないところはすべて直します。 母さんの期待に応えられるよう、どんな努力でもします。 だから、お願いだから僕を捨てないで……! 」 コンテナの中で哀願する少年を春海は寂しそうに見下ろしていた。 「あなたはここにいるべきじゃないのよ。 お別れだわ」 嫌だ。 「母さん! 僕は……! 」 堪らず少年は手を伸ばす。 けれど、その手が届く前に春海は優しく終了命令を囁いた。 「おやすみなさい、水無月(ミナヅキ)。 よい夢を」 <||||||||・・・| >.

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リベリオ・マキナ(電撃文庫)

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2019. 2019. 2019. 2019. 2019. 2019. 2018. 「絡繰騎士《白檀式》」とは? ヘルヴァイツ公国の元皇太子妃にして、天才技師としても名高い白檀春海(ハルミ=ヘルヴァイツ妃)。 彼女が製作した対吸血鬼戦闘用オートマタ・シリーズの名称が《白檀式》だ。 公国では長い間、戦闘用オートマタの開発は禁じられてきたが、1967年、迫り来る吸血鬼の脅威を前に方針を転換。 国を挙げて対吸血鬼戦闘用オートマタの開発が行われた。 中でも暗殺者をコンセプトにした《白檀式》は圧倒的な性能で吸血鬼を圧倒。 睦月、如月、弥生、卯月、そして皐月。 この世に5体しか存在しなかった《白檀式》たちは皆、処分されたと言われているが……。 「吸血鬼軍による侵略」とは?.

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リベリオ・マキナ ―《白檀式》水無月の再起動― (電撃文庫)

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さらに大公と吸血鬼王による突然の和平を経て、公国は人間と吸血鬼が平等に暮らす世界で唯一の共和国へと変貌を遂げていた。 第25回電撃小説大賞《銀賞》受賞・オートマタの少年と二人の姫が織りなす、正義と反抗のバトル・ファンタジー起動!! これは理不尽に断たれてしまった家族の絆を再生する物語。 本巻で水無月やカノンの前に立ち塞がったのは人類やオートマタを道具扱いするヴィルヘルム。 だが、彼らをより根本的な所で苛んでるのは、吸血鬼戦争に向けた これは理不尽に断たれてしまった家族の絆を再生する物語。 本巻で水無月やカノンの前に立ち塞がったのは人類やオートマタを道具扱いするヴィルヘルム。 だが、彼らをより根本的な所で苛んでるのは、吸血鬼戦争に向けた軍部の近視眼的振舞いであり、その失敗を水無月達の母春海に転嫁する官僚主義であると言える。 そう理解するとこの世界もごく自然な事を妨げる各種官僚主義が跳梁する現代日本の一部を写し取ったとも言える。 最後、少年は己の使命に目覚め自立してゆくのだが、その域に達したと胸を張れるのは私達の中に果たして何人いるだろうか。 物語を追っていくうちに読んでいる私も水無月と同じ世界を体験しているような不思議な読み味でした。 緊迫感漂う戦闘シーンもあり、2人の個性の違ったヒロインとのラブコメもありとラノベならではの要素が沢山詰まった作品だなと思いました。 とにかく水無月が私も読んでいて欲しくなった(笑)。 《白檀式》や春海の件にはまだ謎がありそうだし、カノンの夢や水無月の新たな戦いも今後どう描かれていくのか楽しみです。 対吸血鬼として開発されながら失敗作として封印された絡繰の少年が、新たなマスターと共に歴史に刻む反逆譚ここに開幕。 これぞ王道。 一度も戦う事なく封印されてしまった絡繰仕掛けの少年が平和な時代で迷いながら自 対吸血鬼として開発されながら失敗作として封印された絡繰の少年が、新たなマスターと共に歴史に刻む反逆譚ここに開幕。 これぞ王道。 一度も戦う事なく封印されてしまった絡繰仕掛けの少年が平和な時代で迷いながら自分が戦う意味を探していく。 そんな水無月の変化を時にコミカルにそして熱く描いた様が本作最大の持ち味だろう。 バトルも日常シーンも絡繰ならではの演出があって非常に良い。 Wヒロインも1人は絡繰マニア、もう1人はポンコツで高貴な吸血鬼の女王とそれぞれ違った魅力があって素晴らしい。

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